川崎フロンターレ、ヴィッセル神戸、横浜F・マリノスが参戦するAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)。前身のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)につづき秋春制のもとで開催されるが、ACLE2024/25シーズンの開幕を前に、日本代表OBがJリーグ秋春制移行に言及している。
かつてジェフユナイテッド市原、横浜FM、ヴィッセル神戸などでプレーしていた城彰二氏は、9月14日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「【代表が強いのになぜ?】深刻なサッカー人気の低迷について考える」というテーマでスタッフと議論している。
その中で、同氏は「Jリーグは開催期間を変えるという動きがあるけど、結局クラブにお金はない」と、秋春制移行のみではJリーグの人気回復には繋がらないと主張。3期連続の赤字を許さないJクラブライセンスの弊害について、以下のように私見を述べている。
「(Jリーグ創設期の)1993年と比べると、規模を縮小しながらクラブ運営をしないといけない。赤字のクラブを作ってはいけないと、ライセンスの制度を作ったけど、これがかなりネックになっていると思う。(お客さんとしては、)クラブは博打に出られない。良い選手が来たら、試合を見に行きたい。だけど、今は経済的にそれ(良い選手を獲得すること)ができない。全部悪循環になっている気がする」
このJリーグ秋春制移行に関連して、話題は移籍ウィンドウにおける動きに及ぶ。城氏は「Jリーグが世界時計に合わせると、移籍しやすい環境になる。もちろん日本からどんどん出てくだろうし、海外からも良い選手(も来るだろう)。有名でなくても良い選手はたくさんいるし、年俸がそんなに高くなくても日本に興味を持っている選手もいる。どんどん移籍が活発になると、Jリーグのレベルも上がるだろうし、観客もやっぱり見に行きたいとなる」と期待感を示しつつも、「(秋春制移行は)ひとつの明るい材料かもしれないけど、それでもクラブ経営は本当に難しい」と訴えた。