北海道コンサドーレ札幌は9月14日に行われた明治安田J1リーグ第30節で、東京ヴェルディに0-2と敗北。東京V所属GKマテウスと札幌所属GK菅野孝憲による試合後の口論が話題を呼ぶなか、札幌の幹部がミハイロ・ペトロヴィッチ監督の戦術に言及している。
夏の移籍ウィンドウでFWジョルディ・サンチェス、MFフランシス・カン、元韓国代表DFパク・ミンギュらを獲得するなど、J1残留にむけて大型補強を行った札幌。7月20日開催の第24節で4-3と浦和レッズを下すと、その後はリーグ戦5試合で3勝1分1敗とチーム状況は上向いていた。
しかし大和ハウスプレミストドーム開催の東京V戦では、DF高尾瑠が前半10分で負傷交代。タイ代表FWスパチョーク・サラチャットも前半のみで退くと、後半9分にパリ五輪U23日本代表FW山田楓喜に先制ゴールを許す。その後、サンチェスやバカヨコらを投入も同点ゴールを奪えず、後半アディショナルタイムの45+7分に失点した。
この一戦ではマテウスと菅野による口論のほかに、3バックの一角でプレーしていたDF岡村大八が終盤にパワープレー要員で前線に上がったこともトピックに。ペトロヴィッチ監督の采配に賛否含めて様々な意見が挙がるなか、札幌の取締役である相澤陽介クリエイティブディレクターはXで以下のように綴っている。
「何をやるにも賛否両論あるが、大八を前線に配置して何がなんでも一点取ってやろうと言う姿勢は個人的に気持ちが動いた。這ってでも前へ、一歩でも前へ。次に繋がって来ると信じています」
J1残留争いの行方を左右する一戦で、勝ち点0という結果に終わったことは大きな痛手だ。それでも相澤氏はペトロヴィッチ監督の采配が今後の戦いに繋がるものだと考えているようだ。