バイクでタンデム走行を楽しむ前に、法的な条件と注意点を把握しておくことが重要です。まず、一般道では二輪免許を取得してから一年以上経過していないと、タンデムはできません。また、高速道路では年齢が20歳以上、排気量50cc以上の免許取得後、3年以上が必要となっています。
二人乗りが許可されるのは、原則として排気量50cc超の二輪車に限られます。車検のあるバイクであれば、車検証に記載された乗車定員が2名以上であることも重要な条件です。後部座席にはタンデムシートが装備されている必要があり、専用のグリップが必要で、これらが適切に設置されていないバイクでの二人乗りは違法となります。
安全面では、運転者と同乗者の両方がヘルメットを着用することが義務付けられています。プロテクターなどの防護具も、事故の際の被害を軽減するため強く推奨されます。
タンデム走行時は、通常の一人乗りよりも車体が重くなり、ブレーキの効きも変わります。そのため、十分な車間距離を保ち、急な操作は避けるなど、より慎重な運転が求められます。また、同乗者との意思疎通も重要で、出発前に合図の方法などを確認しておくと良いでしょう。
原付や子供の二人乗りに関する規制
二人乗りの対象者が6歳未満の子供の場合、グリップやステップに手や足が届かないことが多いため、現実的に二人乗りは難しいでしょう。6歳以上の子供の場合、通常のタンデム走行と同様の扱いになりますが、子供の体格や運転者の技量を考慮する必要があります。安全性を最優先に考え、無理な二人乗りは避けましょう。
タンデム走行の魅力と楽しみ方
タンデムならではの楽しみ方として、後部座席からの視点を活かした写真撮影があります。運転に集中する必要がない分、周囲の風景をゆっくりと堪能できるのも魅力です。また、二人で協力して運転することで、より長距離のツーリングも可能になります。休憩時には、感想を共有したり、次の目的地を相談したりと、コミュニケーションを深める機会にもなります。