明治安田J1リーグの町田ゼルビアは、8月31日の第29節終了時点で得失点差で上回ったサンフレッチェ広島に首位の座を奪われ、現在2位につけている。第15節から3か月間以上1位をキープしていたが、ついに順位が入れ替わった。
首位の座こそ明け渡したものの、昇格1年目の町田にとって開幕後から優勝争いを繰り広げているのは大健闘しているといえるだろう。そのような中、クラブを率いる黒田剛監督の素顔について、青森山田高校時代の複数の関係者が明かした。
「相当な負けず嫌いで厳しい人。自分の考えがブレず、常に勝つことを第一に考えている。ロングスローやフィジカルを全面的に生かすサッカーも勝利を第一に考えているから。サッカーの時は厳しいが、オンとオフの切り替えもはっきりしていて、ピッチ外では冗談も言う」と、某関係者は語る。
同監督と長年関わりのある別のサッカー関係者は「優しくていつも色々なことを教えてくれて、謙虚な人」と、その人間性に触れた。繰り広げるサッカーやメディアに対する言動が賛否両論となっているが、黒田監督はファンサービスにも気さくに応じ、丁寧にサインをする様子も度々SNSに投稿されている。
黒田監督や青森山田に対するネガティブな意見は、全国高校サッカー選手権大会で同校が初優勝した2017年前後から見られていた。「強くて有名だからその分アンチもいるし、妬まれている部分はあると思う」と、同校サッカー部OBは口にした。また、全国的な強豪校のため「良くも悪くも勝利して価値を見出すことが1番とされる環境」となっているようだ。
なお、黒田監督は町田を率いるようになった後もオフや空いた時間を活用し、青森山田のグランドや試合観戦に訪れているとのこと。1995年から2022年まで約28年指揮した古巣への強い思いは、今でも変わらないようだ。