これまでの経緯

 環境意識の高まりを受け、数年前から世界の自動車市場はエンジン車からBEV(電動車)へ大きく舵を切っている。先陣を切って野心的な目標を掲げたのがEU(欧州連合)だ。2035年までに全ての新車をEVなどのゼロエミッション車(ZEV)にするという方針を掲げている(23年に方針を一部修正)。米国も22年に「インフレ抑制法(IRA)」を成立させ、一定条件を満たすクリーン自動車の新車購入者に対し1台あたり最大7500ドルの税額控除を付与。目標年を明確にして全新車のZEV化を宣言している州もある。

 現時点でもっともEV化が進んでいるとされるのが中国だ。23年の新車販売に占める新エネルギー車の比率は32%であり、中国政府は27年までにこの比率を45%に引き上げる目標を発表している。

 だが、世界的にEVが失速している。たとえば米国テスラの24年4~6月の世界販売台数は前年同期比4.8%減となり、2四半期連続で減少。同社は全世界の従業員の10%以上の削減を余儀なくされている。

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

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