■ネットで驚きの声続出

免許更新手続きの「キャッシュレス化」はネット上でも話題に。「まさに今日、警察署でこの現場に直面して驚いた」「ついに現金が使えなくなったか」「キャッシュレス化の波がここにも」など、驚きの声が続出。

また、「近年はキャッシュレス化の影響で、何かと現金が使い辛くなっている」「将来的には免許の更新自体を自宅のパソコン等を利用して手続きする流れになってくのかな」「キャッシュレスオンリーだとシステム障害の際にどうしようもなくなる」といった、変更に戸惑う人の声も見受けられる。

なぜ、運転免許更新時の手数料をキャッシュレス化したのか、埼玉県庁に取材した。

■変更に至った経緯は…

埼玉県庁の担当者によれば、運転免許更新やパスポート更新等500以上の手続きがキャッシュレス化したという。変更に至った経緯に関して、担当者は「従来、収入証紙を現金で買っていただき、運転免許更新の書類やパスポート更新の書類に貼っていただいておりました。ただ、アナログなものを減らす流れもあり、昨年末で収入証紙を廃止しました。収入証紙がなくなったことに伴って、埼玉県としてはキャッシュレス決済を導入することになりました」と説明する。

収入証紙は各自治体が手数料などを徴収する手段として、条例に基づいて発行される金券の一種。免許更新の際は、警察署内や免許センターの売りさばき所で購入し、申請書類に貼付するという流れだった。

今年から、必要な更新手数料はクレジットカードや電子マネー等で支払うということ。