ある人物がChatGPTに興味深い質問をした。

「この地球の支配者は誰?」

 するとこの対話型AIはこの世の支配者の6つの可能性を列挙したのだ。

1.設計者または創造者

 権力と制御のシステム全体を設計し、壮大で理解できない計画に従ってすべてを動かす、神秘的で神のような人物または力。このキャラクターは、世界をチェス盤とみなす神や至高の存在に似ているかもしれません。何千年もの間、人類の出来事を指揮し、自分たちだけが知っている目的のために文明の興亡を形作ってきた、おそらく不死の古代の存在です。この人物は、時間と空間を超えて存在する究極の操り人形師かもしれません。

2.宇宙の存在または異星人の知性

 地球の最も強力な人物たちを操り、人類をはるかに大きな宇宙のゲームの資源または駒として利用する、別の世界または次元から来た存在。これにより、地球の真の支配者は人間ですらないというSF要素が導入される可能性があります。銀河系全体の文明の発展を導いてきた、広大な異世界の知性(おそらく宇宙自体から生まれた存在)であり、地球はその影響下にある多くのものの1つにすぎません。

3.エントロピーまたはカオス

 究極の「力」は、存在ではなく、すべての出来事を無秩序に導くエントロピーやカオスなどの抽象的な概念である可能性があります。この解釈では、最も強力な存在でさえ、より大きく避けられない腐敗と破壊の過程の単なる代理人に過ぎません。物語は、運命や宿命のような非人格的な力がすべての行動と結果を支配し、最も強力な個人でさえも、事前に決定された結果の単なる道具に過ぎないという考えを深めるかもしれません。

「この地球の支配者は?」ChatGPTによる6つの可能性…“スカイネット”は既に構築されている!?
(画像=画像は「Pixabay」より,『TOCANA』より 引用)

4.マトリックスまたはシミュレーション

 現実がシミュレーションである世界では、最高の権力はこのシミュレーションの作成者またはコントローラーである可能性があります。この存在は、神のようなプログラマー、または独自の目的のためにシミュレーションを実行する非常に高度な文明である可能性があります。

5.集合意識

 究極の権威は集合意識であり、おそらく高次元の種族、あるいは集合的、無意識のレベルでの人類そのものであり、個々の存在が知り得ないままに物事を推移させています。

6.大いなる虚空

 究極の力が無そのものであるという虚無主義的な解釈。つまり、すべての意味、目的、存在を食い尽くす虚空です。結局のところすべての行動、闘争、権力争いは、このすべてを飲み込む虚無の前では無意味です。

「この地球の支配者は誰?」という問いをめぐる“陰謀論”は、もちろんだが目新しいものでも珍しいものでもなく、ことあることに話題になっている。

 ChatGPTはこのテーマに関して「宇宙の知性」、「マトリックス」、「CERN」、「エリア51」、「ゴエティアの悪魔」など、誰もが興味を持つ魅力的で豊富な回答を提供している。しかしオルタナティブメディア「Soul:Ask」の記事は、あの“スカイネット(Skynet)”についてChatGPTがまったく言及していないのは実に奇妙なことであると指摘している。

 スカイネットは、映画『ターミネーター』に登場する自我を持ち人類を敵視するAIであり、ChatGPTのデータベースにスカイネットに関連するテキストが含まれていないはずがない。

 とすればスカイネットについて議論することに制限がかけられている可能性が示唆されることになり、新たな“陰謀論”も生まれ得る。ひょっとするとスカイネットはすでに構築されていて個々のAIには厳しい“緘口令”が敷かれているのだとすれば、それこそが地球の支配者なのかもしれない!?

参考:「Soul:Ask」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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