2024年8月にドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフからイングランド2部リーズ・ユナイテッドへ完全移籍した日本代表MF田中碧。9月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合でも代表に招集されるなど、トップレベルで活躍するなか、川崎フロンターレ時代のチームメイトが同選手のメンタリティーを絶賛している。
さぎぬまSCでMF三笘薫(ブライトン)とともにプレーし、川崎の下部組織在籍時から頭角を現していた田中。2017年からトップチームに昇格すると、プロ2年目までは出番が少なかったものの、2019シーズン以降は中盤の主力選手として活躍。J1リーグ、天皇杯優勝に貢献すると、東京五輪参戦前の2021年6月にデュッセルドルフへ移籍した。
そんな田中と川崎でチームメイトだったFW宮代大聖(現ヴィッセル神戸)は、今もなお同選手に尊敬の念を抱いている模様。島川俊郎氏のYouTubeチャンネルで9月8日に公開された対談動画では、宮代が川崎時代に一番凄いと思った選手に田中の名前を挙げると、下部組織時代からともにプレーしていた先輩の凄さを力説している。
「俺はユースから一緒にプレーしていて、トップチーム昇格後も一番近くで見ていたし、試合に出ていない時から淡々と努力し続ける姿勢を見てきた。ちょっと信じられない感じ。俺も碧くんの背中を追いかけていたから、(彼の姿勢は)自分の刺激になったし、『これが成功する人だな』という感覚は自分のなかにある。『とりあえず、この人の真似をしていたら大丈夫だろう』と思っていた」
公式戦での出番が少ない時でも、プロフェッショナルの姿勢を崩さない田中。新天地リーズでのスタメン定着が期待されているが、同クラブのダニエル・ファルケ監督は9月12日の会見で「1年前から彼の獲得に動いていた」と語った上で、「彼はボールの扱いに優れており、パスの精度の高さ、得点能力も兼ね備えている。私は彼のことをとても気に入っている」と称えている。