昨今、急速に普及している生成AIの利用には、比較的高性能なPCが必要だといわれています。

GPUクラウドサービスとは、画像処理装置のGPUをクラウド経由で利用できるサービスのことで、手元に高性能PCがなくても生成AIが利用できるようになるものです。

今回、GMOインターネットグループ株式会社は、「GPUクラウドサービスの認知度と利用実態に関する調査」を実施。国内企業のIT部門責任者・担当者1,128人を対象に得た回答を公表しました。

GPUクラウドサービスの認知度

今回の調査によると、回答者の約半数にあたる47.2%がGPUクラウドサービスを「今回の調査で初めて知った」と回答。

さらに、「聞いたことはあるが、詳しくは知らない」という回答も含めると、実に7割以上の回答者がその詳細を認知していないようです。

一方で、回答者の職種別に調査結果を見てみると、AI/機械学習関係者は「今回の調査で初めて知った」「聞いたことはあるが、詳しくは知らない」との回答は30.4%にとどまっていることが分かりました。

一口にIT部門責任者・担当者といっても、携わっている部門によって認知の幅があるようです。

日本ではAI分野で利用が多い

GPUクラウドサービスの利用を問う設問では、実際に「GPUクラウドサービスを利用している」「GPUサーバーをオンプレミスで利用している」と回答したのは8.3%と1割に満たない結果となりました。

高い利用率とは言い難い現状ですが、どのような利用用途があるのでしょうか。

「使用している」と回答した人に複数回答で質問すると、「生成AIモデルの開発(60.6%)」「生成AI以外でのAIモデル学習や機械学習(51.1%)」などが上位を占めているとのことです。

このことから、日本での利用は、高性能なパソコンが必要となるAI分野を中心に広まっていると考えられそうです。