アンドレス・イニエスタ 写真:Getty Images

 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、かつてヴィッセル神戸でプレー。2024年6月をもってUAE2部エミレーツ・クラブを退団した後に現役引退の可能性が取り沙汰されるなど、同選手の現在に注目が集まっている。

 バルセロナでUEFAチャンピオンズリーグやラ・リーガなど、数多くのタイトルを獲得したイニエスタ。神戸でも天皇杯の優勝に貢献するなど、2022シーズン途中まで中心選手として活躍していたが、吉田孝行監督の就任により立場が一変。高いプレー強度や運動量を求める同監督の構想から外れ、2023年7月にエミレーツへ移籍する。

 そのエミレーツではキャプテンを務める中、2023/24シーズンのUAE1部リーグで20試合に出場し、5ゴール1アシストをマーク。しかしチームはシーズン序盤から下位に低迷するなか、2度の監督交代も浮上のきっかけをつかめず、2部降格という結果に。イニエスタは6月に契約満了を迎えるなか、1年の契約延長オプションを行使しなかった。

 スペインメディア『レレボ』は9月4日、イニエスタの現状について「ドバイで個別トレーニングに励んでいる」とした上で、「彼は現役続行にむけてのオファーを受け取っているが、引退も検討している」と伝えていた。

 すると、ブラジルメディア『BM&C ニュース』は11日に「イニエスタは39歳となった今もなお、スポーツ界とビジネス界の両方で有名だ。成功したキャリアを通じて荒稼ぎ」とリポート。同選手の資産を1億2000万ドル(約170億円)と伝えた上で、「プロサッカー選手として受け取った高額年俸のみならず、多くのスポンサー契約や投資利益も含まれている」と綴っている。

 イニエスタはワイン販売やスポーツ用品ブランドの立ち上げなど、複数のビジネスを展開。2022年に「CAPITTEN(キャピテン)」というスポーツウェアブランドを立ち上げたことで注目を集めた一方、2024年3月には大阪国税局から所得税などの申告漏れを指摘されている。