鹿島アントラーズvs東京ヴェルディ 写真:Getty Images

 8月25日に行われた明治安田J1リーグ第28節の鹿島アントラーズ対東京ヴェルディでは、鹿島のPK獲得を巡る判定で話題に。東京V所属DF綱島悠斗に対するノーカードという判定が誤りだと、日本サッカー協会(JFA)審判委員会が認めただけに、ネット上では「審判罰則待望論」が湧き起こっている。

 この試合では後半41分、鹿島所属MFF藤井智也のシュートをペナルティエリア内にいた綱島が右腕でブロック。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の介入、OFR(オン・フィールドレビュー)による検証を経て、鹿島にPKが与えられた。しかし綱島にカードが提示されず、鹿島サポーターからは疑問や不満の声が噴出。一部報道によると、JFA審判委員会は9月11日に「綱島にカードを提示するのが妥当だった」との見解を示したという。

 これを受けて、ネット上では「またJリーグの審判が誤審か」「誤審で選手のキャリアが左右される可能性もあるから、審判は反省して」といった声が。一部からは「当人が反省しないとまた起きる。数試合笛を吹けないとか、罰則は必要だと思う。 選手は人生賭けてる。審判もそうしてほしい」「明らかな誤審とかは、審判にも罰則設けてくれないかな」「審判はミスしても謝罪で終わり、選手は抗議や批判したら罰則罰金。これだと納得できない」などと、JFAに審判への罰則規定を設けるよう求められている。

 こうした「審判への罰則」を求める声は以前、元JリーガーのMF関口訓充(南葛SC)からも挙がっていた。かつてベガルタ仙台、浦和レッズ、セレッソ大阪でプレーしていた同選手は、2023シーズンのJ1開幕節・サンフレッチェ広島対北海道コンサドーレ札幌における誤審に反応。この一戦では、73分にMF川村拓夢のシュートがGK菅野孝憲のセーブに阻まれた場面について主審がVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の介入をへてノーゴールと判定したものの、日本サッカー協会(JFA)は誤審だったと認めている。