浦和レッズからクロアチア1部ディナモ・ザグレブへ期限付き移籍中のDF荻原拓也は、「クロアチアで有名な日本人ランキング」でMF金子拓郎(KVコルトレイク)とともに3位に。現地での知名度が高い一方、2024/25シーズン途中でディナモ退団の可能性があるという。
現在24歳の荻原は、アルビレックス新潟、京都サンガなどを経て、2024年1月にディナモへ1年間の期限付き移籍により加入。2月4日のリーグ戦でデビューしたものの、足首の怪我に悩まされ、2023/24シーズンはリーグ戦で6試合の出場にとどまった。
また今季もここまで公式戦4試合の出場にとどまっており、国内リーグでは直近2試合でベンチ外。14日に行われるハイドゥク・スプリトとのダービーマッチを前に、序列を下げている。
9月11日放送の「世界くらべてみたら」(TBS系)で紹介された「クロアチアで有名な日本人ランキング」で3位にランクインしたことにより、日本のサッカーファンから熱視線を浴びている荻原。クロアチアでの活躍を期待したいところだが、クロアチア国内メディアは同選手の今後にやや厳しい見解を示している。
『Germanijak』は9月7日、ディナモ所属選手の現状を特集。「ディナモはこの夏も左サイドバックの問題を解消できなかった。直近5,6年にわたり、具体的な解決策が見つかっていない」と指摘した上で、2023/24シーズンに同ポジションでスタメン出場する機会があった荻原について、以下のように綴っている。
「彼はあまり守備的ではなく、前に出ることを好む。くわえて彼のプレーは非常に不安定だ。期限付き移籍期間は今年冬までであり、ディナモは彼を完全獲得するかまだ決断していない」
なおクロアチア紙『Sportske novosti』が2024年1月に伝えたところによると、荻原のレンタル料は20万ユーロ(約3200万円)であり、買い取りオプションは50万ユーロ(約7900万円)に設定されているという。今後も控え要員として過ごすとなれば、シーズン途中での浦和復帰も考えられる。