小田急電鉄株式会社(以下、小田急電鉄)は、9月2日に新型ロマンスカーの設計に着手したことを発表しました。

新型ロマンスカーの運行は、2029年3月を目指している計画だといいます。

小田急開業100周年を記念

小田急電鉄は、2027年に小田急線(新宿-小田原間)の営業を開始してから100周年を迎えます。

次の100年を牽引するような新型ロマンスカーの設計を進め、顧客・地域を思い、寄り添いながらいっそう発展していくことを目指していくそうです。

これまでの伝統や歴史、たくさんの顧客と育んできたという「ロマンスカーブランド」を継承しながら、国内外の顧客にいっそう上質な移動時間を提供する車両にしていきたいといいます。

新型車両の位置づけは?

複数の車形で編成されるロマンスカーですが、新型車両は多様な運行が可能だというEXE(30000形※)の代替であり、2023年に引退したVSE(50000形)の後継の位置付けになるとのこと。

ロマンスカー編成車両で最も座席定員が多いEXEは、通勤・通学客の乗車を想定した「ホームウェイ」のメイン車形だといいます。6両と4両とに分割することができる特徴があるそうです。

またVSEは、風景を存分に楽しめる展望席が設置されるなど、箱根へ向かう観光客をターゲットとした車形だということです。

※2017年にリニューアル工事を実施したEXEαは対象外

協力会社が決定

車両設計は、これまでのロマンスカーを含めた車両製造に関するノウハウや実績を有する日本車輌製造株式会社が担当。



車両の内外装デザインは小田急電鉄とともに株式会社COA一級建築士事務所を起用したと伝えられています。



株式会社COAの設計実績には、地域とのつながりや地域特性を大切にする姿勢や、利用者への思いから生まれる気遣いが感じられるといい、小田急電鉄は「自社の理念に通じることから(株式会社COAへ)依頼した」と明かしています。