こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
2024年1月31日に新規就航した航空会社「トキエア」に乗ってきました。新潟ベースの航空会社トキエアは、機材もスタッフも最新。新しい航空会社なので、イマドキの航空会社だと思い、良し悪しもあるだろうと思っていましたが、トキエアのスタッフは一丸となって自社を盛り上げ、心意気を感じました。料金も早めの購入だと安価な設定になっています。安価な料金だから、LCC(格安航空会社)のように何でも有料ではなく、預ける荷物は20kgまで無料など我が道をゆく戦略となっています。今後は機材を増やし、就航路線も増えていくそうですので、とても期待しています。
そんなトキエアに乗ってきましたので、ぜひ見てください!
目次
新しく就航したトキエア
トキエアのブランドコンセプトは『夢をあきらめるな!世界の扉を開き、心を繋ぐ。』
難しいことが書かれていますが、簡単に言うと「人だけでなく、臨機応変にモノも運ぶ」ということです。なので、基点は大都市圏ではなく、新潟空港がベースとなっています。現在は新潟と札幌(丘珠)、新潟と仙台の2路線だけですが、将来的には佐渡や関東圏、中京圏、関西圏への就航を予定しています。新潟と言えば、お米が有名ですが、農作物や海産物もたくさん収穫しています。いわば新潟は日本の台所的なところ。
そこから飛行機を使って人とモノを運ぶ役割を担っていくのがトキエアになるのです。将来がとても楽しみな航空会社です。
トキエアの運賃
トキエアの料金プランは大きく分けて3種類あります。
1. トキトク
- 料金:大人の場合は6,900円から19,900円(新潟~札幌丘珠間)
- 予約期間:出発予定時刻の72時間前まで
- 対象:全年齢
- ※幼児(0~2歳)で座席を利用しない場合は無料
- ※小児(3~12歳)は大人運賃が適用
- 支払方法:クレジットカード
- 購入期限:予約時に決済が必要
- 予約変更:不可
2. トキユニ
- 料金:大人の場合は12,500円(新潟~札幌丘珠間)
- 予約期間:搭乗日の3日前から出発予定時刻の60分前まで
- 対象:満12歳~25歳以下
- 支払方法:クレジットカード
- 購入期限:予約時に決済が必要
- 予約変更:不可
3. トキビズ
- 料金:大人の場合は24,000円から29,000円(新潟~札幌丘珠間)
- 予約期間:出発予定時刻の60分前まで
- 対象:全年齢
- ※幼児(0~2歳)で座席を利用しない場合は無料
- ※小児(3~12歳)は小児運賃が適用され、大人運賃の70%
- 支払方法:クレジットカード
- 購入期限:予約時に決済が必要
- 予約変更:同運賃クラス内での予約変更が何回でも可能
トキエアの予約方法
トキエアの予約は、1. ウェブサイト、2. TOKIサポート(コールセンター)、3. 空港カウンター(当日搭乗便のみ)の3種類で、予約開始日は公式サイトにてご確認ください。
※TOKIサポートの営業時間は8:00~20:00で年中無休です。予約に際して所定の手数料がかかります(障がい者割引運賃は除く)。
※空港カウンターの対応は各便出発予定時刻の90分前から30分前までとなり、当日搭乗便のみとなります。また予約に際して所定の手数料がかかります(障がい者割引運賃は除く)。
※公式サイトのみ所定の手数料がかかりません。
トキエアのお得なポイント
- 預け荷物は20kgまで無料:荷物1つにつき50cm×60cm×120cm以内なら個数制限なしで総重量20kgまで無料。搭乗者が利用になる車いすやベビーカーは無料。
- 座席指定料不要:座席は全席レザーシート。追加料金なしで好きな座席を指定できます。
- クレジットカード決済手数料不要:Webサイトでの予約/購入に限ります。
僕の搭乗便情報
- 搭乗日:2024年6月22日
- 搭乗便:BV(トキエア)-101
- 搭乗区間・時刻:新潟空港(10:10発)⇒札幌丘珠空港(11:45着)
- 機材:ATR72-600
【豆知識】ATR72-600の日本での運航は、2024年8月現在、日本航空系列の日本エアコミューターが2機、トキエアが2機の計4機です。日本に4機しか運航していないので、ある意味レアな機材です。なお、トキエアの座席数は72席です。なお、同ATR社が製造した姉妹機ATR42は、天草エアライン、日本エアコミューター、北海道エアシステム、オリエンタルエアブリッジの4社が運航していて、将来、トキエアも導入予定です。
新潟空港でチェックイン
新潟空港では国内線の航空会社カウンターでチェックインを行います。向かって左端にトキエアのカウンターがあります。トキエアのカウンターは出発予定時刻の90分前から受付を開始します。
カウンターでのチェックインは30分前締切(WEBチェックインは35分前まで)となりますので注意が必要です。トキエアのチェックインは公式サイトからウェブを通してのチェックインと空港カウンターでの2パターンあります。
公式サイトからウェブ内チェックイン
出発予定時刻の24時間前から35分前まで受付しています。チェックイン時に座席指定と持ち込み手荷物の確認があります。チェックイン後、登録したメールアドレスに搭乗券がPDFにて送られてくるので、PDFを印刷またはスマートフォンの画面に提示すればそのまま保安検査場へ進むことができます。
空港にてチェックイン
僕は荷物を預けるので空港でチェックインしました。僕はPDFを印刷もせず、スマートフォンの画面にも提示せずに並んだのでちょっと面倒なことが...。予約番号を聞かれるもメモしていなかったため、予約時に航空券代を支払ったクレジットカードを提示しました。予約番号は必ず控えておきましょう!
早くも搭乗者1万人を達成したそうです!
ATR72-600の機内シートマップが置いていました。横4列、縦18列の座席配置です。窓側はAとE、通路側はBとDです。非常口座席は1列目のABDEです。この座席は満15歳以上の方など制限がありますので、座席アサインの際は気をつけてください。トイレは後方1ヶ所のみです。
トキエアの搭乗券です。感熱紙に印刷されるのでこすらないように気をつけましょう。
ゲートは出発時刻の15分前が締切です。
いよいよ飛行機に搭乗
トキエアの搭乗はバーコードを地上係員に見せ、スキャンしてもらいます。
これから搭乗する飛行機が見えてきました。一旦、ここで左の階段を下り、1階へ。
そして外に出て飛行機まで歩いて向かいます。途中、係員の方々が地元のおじいちゃん、おばあちゃんだったのに笑ってしまいました。
まだ真新しい機体です。
機体番号もJA01QQです。JAは日本国籍の航空機を表しています。
さぁタラップを上がって機内へ入りましょう!
トキエアの機内
じゃーん!これがトキエアのATR72型機の機内です。プロペラ機は狭いと思われがちですが、そんなことはありません。天井も高く、小型ジェット機並みの快適さを保っています。キャビンアテンダントは2名乗務しています(今回は女性2名でした)。
座席の座面は薄めに作られたシートなので、前後間隔が広く感じます。
足元も荷物を置かなければ十分な広さがあります。
ヘッドカバーはトヨタの協賛を得て制作されているようです。
トキエアの機内備品
前面のシートポケットにはエチケット袋。こちらもトヨタが協賛しているみたいです。絵柄がとても可愛いです。
安全のしおりも最新のもの。
離陸前にキャビンアテンダントが行う緊急時のデモを必ず見る、安全のしおりを必ず見ることを心がけましょう。航空会社や航空機によって多少違いがありますので、毎回必ず見るようにしています。
トキエアのサービス
今回乗った新潟空港(10:10発)から札幌丘珠空港(11:45着)へはフライト時間が1時間35分ありますので、「柿の種」の試食品(笑)が出てきました。
それとクリアファイルに入ったペーパークラフトが記念品としていただきました。
折角なので組み立てず持ち帰りました。いつまで配布しているのかは分かりません。
トキエアが後援している?映画「わたくしどもは。」のチラシをいただきました。
ステッカーをいただきました。SUMMER(夏)になっているので、四季で柄が変わるのかな?
新潟から札幌(丘珠)までの見える機窓の風景
新潟空港を10:15に離陸。そのまま日本海の海岸線沿いに北上します。離陸9分後の10:24に新潟県の最北都市・村上市を通過します。
10:26【離陸後11分後】笹川の流れ(新潟県村上市)を通過。
10:30【離陸後15分後】月山(山形県)が遠くに見えました。
10:33【離陸後18分後】山形県鶴岡市を通過。
10:34【離陸後19分後】庄内空港(山形県酒田市)と庄内平野を通過。
10:36【離陸後21分後】最上川の河口と山形県酒田市上空を通過。
10:38【離陸後23分後】鳥海山(こちら側は山形県遊佐町)を通過。
10:40【離陸後25分後】鳥海山の北麓に広がる鳥海高原(秋田県)を通過。
10:45【離陸後30分後】秋田空港(秋田県秋田市)を通過。
10:47【離陸後32分後】秋田市(秋田県秋田市)を通過。
10:53【離陸後38分後】大館能代空港(秋田県北秋田市)を通過。
10:58【離陸後43分後】遠くに十和田湖(青森県)がうっすらと見えました。
10:59【離陸後44分後】弘前市(青森県弘前市)を通過。真ん中の緑の公園の中に弘前城があります。
11:00【離陸後45分後】遠くに八甲田山が見えてきました。
11:03【離陸後48分後】青森県青森市上空に達しました。
11:12【離陸後57分後】津軽海峡を渡ります。マグロで有名な大間町(青森県)の上空です。
11:15【離陸後1時間後】津軽海峡を渡り、函館の西部を通過中です。
11:28【離陸後1時間13分後】支笏湖(北海道)に差しかかりました。
11:29【離陸後1時間14分後】支笏湖畔にそびえる標高1,320mの恵庭山です。手前の小さな湖はオコタンペ湖です。
11:30【離陸後1時間15分後】森の中にポツンと小さな沼が見えてきました。真簾沼ではないかなと思います。
11:33【離陸後1時間18分後】札幌市内に入りました、札幌ドームが目に飛び込んできました。この後、11:39に札幌丘珠空港に着陸しました。飛行時間は1時間24分でした。
当日の航路をフライトレーダー24で調べてみたところ、水色ラインを飛んでいました。
札幌丘珠空港
意外と知らない人が多いと思いますが、札幌と名が付く空港は2ヶ所あります。メインは新千歳空港。こちらはサブ空港的な役割で札幌丘珠空港と呼ばれています。
実は札幌丘珠空港の方がバスで約30分と市内から近いのが特徴。しかし、滑走路が1,500mしかないので、小型機しか離発着ができないハンディがあります。
トキエアが保有するATR72は前部に貨物スペースがあるため、人は後部から乗り降りします。
トキエアに乗ってみての感想
初めて乗る航空会社はワクワク感がいっぱいです。良いこと悪いこと(改善できるはず)を列挙してみました。
- とにかく頑張っている!
- 企業に協賛してもらって少しでも収益を上げようとしている!
- 柿の種を配るのならドリンクも欲しかった...
- 予約を完了するには即決済が必要
- 機体が新しい!
- 新潟から札幌まで日本航空と全日空が新千歳まで運航しているのにそこへ勝負を挑む姿勢がすごい!
- ATR72は快適な機材だが、速度が遅いので通常のジェット機路線に比べ所要時間がかかる
- ATR72は高高度を飛ばないので、機窓からの景色が見やすい
これからの路線拡大に期待しています。特に佐渡航路ができると客層が変化するかもしれません。
あなたの町にもトキエアが就航するかもしれませんよ。日本の空を変えてくれるトキエアをぜひあなたも体験してみてくださいね!
※当記事は2024年6月22日に搭乗した時のものです。予約システムなどは必ず公式サイトにてご確認ください。
文・写真・中尾勝/提供元・たびこふれ
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