そして、そのひとつがXTREME-Jのアイデンティティともいえる「ビードロック風デザイン」だ。本場のオフローダーは険しい岩場などを走る際にエア圧を落すが、するとタイヤとホイールが接触する部分であるビードがホイールのリムから外れてしまう。そこでビード落ちを防ぐためにホイール外周に追加するのがビードロックリング。XTREME-Jではこのリングをデザインの一部として採用し、ワイルドなスタイルを演出している。

今では当たり前になっているマットカラーも、当時はレアな存在だった。実際にアメリカで流行の兆しをみせていたこの艶消しブラックを採用した際、はじめは「なんでそんな色にするの?」という声も少なからず聞こえてきたという。しかし、15年という歳月を経て、今では確固たる人気を集めている。

そう、ビードロックにせよ、マットブラックカラーにせよ、日本におけるオフロードホイールのムーブメントは、XTREME-Jが牽引してきたといっても過言ではないだろう。

重厚感を高めるディッシュディスクデザイン『XTREME-J XJ07』


そんなXTREME-Jブランドの旗艦モデルとなるのが、ここでクローズアップする『XTREME-J XJ07』。重厚感のあるディッシュデザインはディスクセンターにボリュームを持たせることで強靭さをアピール。ホイール外周にあしらわれたビードロックリングデザインとの相乗効果で、かつてない存在感を主張している。

ビードロックリングをあしらったワイルドなスタイル

パッと見は大胆な意匠にもみえるが、よくよくみればのこだわりも満載だ。たとえばビードロックリングの造形。フランジ部に溝を刻む込んだうえ、ステンレス製の6角ボルトを打ち込んでいる。さらにボルト間にはスクエア状の窪みを設けるなどリアリティを追求している。

コンケーブディスクが生みだす圧倒的な存在感