超高層ビルを主体とする商業施設はオワコン化

 一般客向けの商業エリアに人が少ないとしても、オフィスエリアや住居エリアが埋まっていれば、施設全体としては問題ないとも考えられるが、麻布台ヒルズの将来はどのように予測されるか。

「オフィスフロアもまだ埋まらず空きがあるようでテナント集めに苦戦している様子ですが、超高層ビルを主体とする商業施設というものが、ここ数年で限界を迎えてオワコン化しつつあるという印象を受けます。今から約20年前の2000年代初頭に開業した六本木ヒルズは、勢いのあるIT企業や外資系企業がこぞって入居し、六本木ヒルズレジデンスに住むことがセレブたちにとってステータスとなるなど、非常に意義のあるコンテンツであったことは間違いなく、不動産業界全体がワクワクしてその動向を注視していました。ですが20年が経過した今、同じようなコンセプトの商業施設は時代遅れとなってしまいました。以上を踏まえると、麻布台ヒルズの将来は、今のままでは非常に厳しいといえるのではないでしょうか」

(文=Business Journal編集部、協力=牧野知弘/オラガ総研代表取締役)

提供元・Business Journal

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