最後に印象に残った討論の内容を一つ上げれば、それはウ・ロ戦争に対する考え方だ。「ABC」のアンカーがトランプに執拗に「ウクライナが勝つことが米国の国益か」と問うたが、トランプは「直ぐに戦いをやめることだ。多くの人の命が失われているからだ。私にはそれができる」とだけ答えた。
トランプは「ハリスがロシア侵攻の直前にゼレンスキーに会いに行った」と述べたことについて、「その直後にプーチンがウクライナに侵攻した」と述べて、ハリスの訪問が子供の使いだったことを印象付けた。ハリスは「ゼレンスキーと5回会った」と述べたが、この2年半、彼女もバイデンも張本人であるプーチンと面会していない。バイデン/ハリス政権最大の弱点はそこだったのではあるまいか。