2006年に株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)によって立ち上げられた「Mobage(モバゲー)」。SNSとゲームプラットフォームを融合させたサービスと言え「国内におけるSNSの走り」「ソシャゲの先駆者」として、GREEと並んで多くの方にとって思い出深い存在でしょう。

そんな「Mobage(モバゲー)」は2024年現在でも、SNS及びソーシャルゲームプラットフォームとして盛り上がっているのでしょうか?今回は「モバゲー」について、改めて見ていきます。

SNS及びソーシャルゲームプラットフォームとしての「Mobage(モバゲー)」

モバゲータウン(現:Mobage)は2006年2月にサービスを開始。サービス開始からすぐに急成長し、会員数200万人突破時点で「国内最大のSNS」(※2006年当時)となりました。2008年には会員数が1000万人を突破。2009年には「怪盗ロワイヤル」が大ヒットするなど、国内のSNS及びソーシャルゲームプラットフォームとして圧倒的な存在感がありました。

そんなモバゲーは「ゲーム」のイメージが強いですが、そもそもSNSとしても人気を集めたサービスです。特に自分でアレンジできるアバターが人気。さらにミニメールや日記機能で友だちと交流できるという特徴がありました。

意外と知らない「Mobage(モバゲー)」はいまでも盛り上がっているのか?
(画像は「DeNA」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

そして先ほども名前を挙げた「怪盗ロワイヤル」に代表されるゲームは、もちろん多くのユーザーの支持を集めました。

ちなみに筆者(30代)もモバゲーをものすごく愛用していた一人です。たとえば「波乗りギャル男」「大草原クツ飛ばし」など簡単な操作で楽しめるミニゲームを夢中でやりこんだ記憶があります。ミレニアル世代にとっては思い出深いプラットフォームではないでしょうか。

意外と知らない「Mobage(モバゲー)」はいまでも盛り上がっているのか?
(画像は「Yahoo!モバゲー」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

なおモバゲーというと「携帯電話向け」のイメージが強いものの、実はDeNAとLINEヤフーは共同で「Yahoo!モバゲー」を運営(2010年~)。PCでモバゲーのタイトルが遊べるため、興味がある方は遊んでみるのも良いでしょう。

ゲーム事業や球団経営を手掛ける企業としての「DeNA」社

意外と知らない「Mobage(モバゲー)」はいまでも盛り上がっているのか?
(画像は「DeNA」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

ちなみに「DeNA」といえば「モバゲー」ではなく、プロ野球を思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか。DeNA社は「モバゲー」に留まらない事業の多角化を長期にわたって推進しており、その代表格が「球団運営」。

最も有名なのが「横浜DeNAベイスターズ」の経営。2022年にはJリーグクラブ「SC相模原」を連結子会社化し、Jリーグにも参入しています。2024年2月に発表された2024年3月期 第3四半期累計では、スポーツ事業の売上収益は236億6100万円、セグメント利益は44億0500万円にもなりました。このほかにもヘルスケア事業など、多角的な事業を展開しています。

SNS・ソーシャルゲームとしての「Mobage」は盛り上がっている?

ここからはより詳しく「SNS」「ソーシャルゲーム」としてのモバゲーは、いまでも盛り上がっているのか見ていきましょう。

Mobage(モバゲー)公式アプリ

意外と知らない「Mobage(モバゲー)」はいまでも盛り上がっているのか?
(画像は「Mobage」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

かつては「ガラケー向け」というイメージが強かったモバゲー(※ガラケー版は2020年にサービス終了)ですが、2011年にスマホ向けアプリをリリース。2024年現在はMobage(モバゲー)で遊ぶならば、まずインストールすべきアプリと言えます。

ただし筆者が確認した限り、Mobage(モバゲー)公式アプリは「盛り上がっている」とは必ずしも言えなさそうです。

その1つの要因が「アプリの評価」。たとえばGoogle Playで公開されているAndroid向けMobage公式アプリは星が2.7(2024年7月30日時点)。更新は2024/03/27以来止まっており、2024年3月以降にも「ゲームが遊べなくなりました」「日記が書けない」といった口コミが散見されます。

また筆者がサードパーティー製のアプリ分析ツールで確認する限り、Mobage公式アプリがGoogle Playの「Social」カテゴリで上位進出した履歴は見受けられませんでした(2024年6月時点)。つまり全盛期の「モバゲー」と比較した際に、SNSとしての「Mobage」は必ずしも「盛り上がっている」とは言えなさそうです。

「怪盗ロワイヤル」

MobageやGREEの人気タイトルは、タイトル単体でもアプリとしてApp StoreやGoogle Playに公開されているケースが目立ちます。たとえばGREEの場合は「釣りスタ」などが単体でもアプリとしてリリースされています。

Mobageの場合、単体でもアプリが提供されている有名タイトルには「怪盗ロワイヤル」が挙げられます。2010年に提供開始され、漫画、小説、ドラマ化までされた大ヒットゲーム。累計プレイヤー数は1450万人を超えています。

意外と知らない「Mobage(モバゲー)」はいまでも盛り上がっているのか?
(画像は「Mobage」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

2024年10月には15周年を迎える同作。DeNA社は「怪盗ロワイヤル」の直近のアクティブユーザー数については明言を避けている(※2023年時点)ものの、サービス終了の予定はないことを公表済みです。

なおDeNA社によると、怪盗ロワイヤルの熱心なユーザー層は40~50代の男性とのこと。これらの世代の男性にとっては、15年に渡って遊び続けてきたかけがえのないタイトルと言えるでしょう。