JリーグYBCルヴァンカップのプライムラウンド準々決勝第2戦が9月8日に行われ、北海道コンサドーレ札幌は本拠地である大和ハウスプレミストドームで横浜F・マリノスと対戦。3-1と札幌が横浜FMを下すも、第1戦との合計スコアで7-4と札幌を上回った横浜FMが準決勝進出を決めた。
9月4日に開催された第1戦では6-1と大差で敗れた札幌。準決勝へと勝ち上がるためには、第2戦で大量得点が求められる。0-1と1点ビハインドで迎えた後半、左WBから右WBにポジションを変えたFW菅大輝が48分・77分と続けて得点し、2戦合計スコアは札幌3-7横浜FM。尚も攻撃を続ける札幌は72分に今夏加入のスペイン人FWジョルディ・サンチェスを投入。サンチェスはこれまで5試合に出場するも未だノーゴール。今夏に加入したFWアマドゥ・バカヨコやFW白井陽斗がすでに公式戦での得点をマークしているだけに間違いなく焦りも感じていただろう。
そんなサンチェスに遂に待望のシーンが訪れる。90分+3分、コーナーキックのこぼれ球にサンチェスが素早く反応し右足でシュート。1度は相手DFに弾き返されるもすかさず対応し、ダイレクトで左足を振り切ったシュートがゴールネットを揺らした。サンチェスのJリーグ公式戦初ゴールが生まれた瞬間だった。移籍後、出場機会に恵まれていなかったサンチェスはゴール直後、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督がいるであろう方向に「なぜ俺を(試合で)使わないんだ!」と言わんばかりのアピールポーズを見せた。パフォーマンスの真意は分からないが、間違いなく監督に響くものはあったであろう。
リーグ戦で3連勝中の札幌(現19位)は今月14日、こちらも2連勝中と好調の東京ヴェルディ(現7位)を本拠地に迎える。
サンチェスはメンバー表に名を連ねることが出来るのか。あるいは助っ人としてここからゴール量産体制に入るのか、注目が集まる。