旗手怜央 写真:Getty Images

 日本代表は9月開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対中国代表、バーレーン代表)で、いずれも大勝。ただ、バーレーン戦でターンオーバーを採用せず、MF旗手怜央(セルティック)、FW細谷真大(柏レイソル)、DF中山雄太(町田ゼルビア)ら一部選手に2試合通じて出場機会が無かっただけに、森保一監督の起用法に疑問の声が。日本サッカー協会(JFA)の一部スポンサーは、中国戦前からなるべく多くの選手をプレーさせるよう求めていた。

 最終予選の初戦で、中国を7-0で下した日本。森保監督はMF久保建英(レアル・ソシエダ)に替えてMF鎌田大地(クリスタル・パレス)をスタメン起用した以外、中国戦からメンバーを入れ替えなかった。

 ほぼベストメンバーでバーレーン戦に臨んだこともあり、中国戦で出番の無かった旗手は2試合続けてベンチ外。中山やDF菅原由勢(サウサンプトン)といったサイドバックを本職とする選手に出番がなかったほか、DF長友佑都(FC東京)やパリ五輪U23日本代表の細谷もベンチ外だった。

 こうした森保監督の采配に対しては、ネット上で「旗手がウイングバックで使われない理由が分からない」「旗手が冷遇されている理由を知りたい」「浅野拓磨を使うなら、旗手を試して戦力の底上げを図ってほしい」「サイドバックの選手が使われないくらい、競争が激しいのか…」といった声が。「相手がスペース埋めてくるようなアジアの戦いでこそ、旗手が必要なのでは?」という意見も見受けられる。

 W杯本大会出場権の獲得がノルマである最終予選だが、ホテル業界大手『アパグループ』の社長兼最高経営責任者(CEO)を務める元谷一志氏は、本大会を見越しての選手層強化を期待。テレビ静岡の公式YouTubeチャンネルで9月3日に公開されたサッカー番組『サカろう』で、「最終予選での戦いに対する期待」を訊かれると、「ぜひ選手層を試して厚くしてほしい。今、まだ全く見られていない新戦力というのもあげてほしいと思う」とコメント。森保監督の起用法に対して持論を述べていた。