2. 観光名所では油断しない

インドでトラブルに合わないための3つのルール
(画像=『たびこふれ』より 引用)

残念ながら、観光客をターゲットにしている犯罪者は世界中のどこにでもいます。

冗談ではなく、インド人も騙されます。

以下のことに注意していれば、少なくてもトラブルには巻き込まれないと思います。

観光名所での注意事項

1つ目は、「知らない人についていかない」です。相手は複数で犯罪を犯しているケースもあります。一人旅の醍醐味でもありますが、知らない人がフレンドリーに話しかけてくるのは何か相手にメリットがあるからだ、と考えてください。

「そんな風に考えたら旅を楽しめない」と思う人もいますが、なにかあってからでは遅いのです。

旅行中の荷物管理

日本は、落としたお財布が交番に届く国です。しかし、それを「当たり前」と思わないでください。インドは窃盗はほかの罪より重く、現行犯だとかなり警察以外の人からも戒めを受けたりします。

つまり気を付けてさえいればある程度予防できます。

女性に多いのですが、どんなカバンでもチャックがない布製のバックやかごバックなど明らかに鞄の中身に手が届くバックはやめましょう。

また、リュックは後ろから知らないうちに開けられたりしますので、背負う時は前に抱えるなどの工夫が必要です。

  • 自分の体から離さない
  • 現金や貴重品は分散させる

など、聞いてると当たり前と思うようなことでも意外と忘れがちです。

空港の中だからと言って、油断はできません。しかし一人旅の場合トイレに大きな荷物を持ち込めるほど面倒なことはありません。

そんな時は、「周りの人に一言みててもらうように頼んでおく」のです。

ここは、インド。こうした事は「自分から声をかける」ことでトラブルを防げます。相手はだいたいOKしてくれるでしょう。

もちろん、家族連れのお母さんとか、ビジネスマンなど相手をきちんと見極めることも必要です。

あなたのリクエストは相手にとって迷惑ではありません。ここがインドのいいところです。

混雑する場所に行くならこれは知っておくべき

観光名所や主要駅、お祭りやイベントなど、人が多い所は現地人を頼りましょう。エージェントに頼んでガイドさんをお願いするとか、ホテルのスタッフに相談してみるとか(もちろん少しのチップを忘れずに)方法はいくらでもあります。

混雑しているエリアに行く場合、誰か一緒にいる方が早くてスムーズです。

そしてその土地の人ならいろんなことを知っています。私の主人はインド人ですが、国内旅行する時は、タクシーの運転手さんからホテルのレセプション、ガイドさんまで情報収集しまくり、次に行くときも同じ人に頼むなどしています。

誰かを頼ることは迷惑ではありません。むしろインドでは1人で生きていく方が難しいと思います。

助けてもらったらお礼をいう。自分が困っていることを伝えてお願いをする、断られるのも悪意はありません。次の人にいけばいいだけです。

適度な距離感は必要ですが、なんでも1人で解決しようとせずに、適切な相手にお願いをすることも必要です。

3. 旅行中の支払いトラブルはこう避ける

インドでトラブルに合わないための3つのルール
(画像=『たびこふれ』より 引用)

インド旅行をしている人が、結構困るのが換金です。

空港には、もちろん両替所がありますがレートが悪く小額紙幣はほとんどないため、不便なことが多いです。

コロナ禍以降、キャッシュレス化が進み、おつりを出さないタクシーやお店が増えました。支払いのトラブルは多いので、私が1人で旅行するならこうする、というアドバイスを書きたいと思います。

クレジットカードの安全性はない

インドのクレジットカード(以下、クレカ)の主流はアメックスかVISAです。大都市を除いて、地方のホテルなどではまれにマシンが不具合を起こしたりすることがあります。

また、ホテルだからといってカードを見えないところで決済するのは非常に危険です。スキミングの手口ですので必ず決済は本人の目の前でタッチ決済で行ってもらいます。

インドでの買い物はショッピングモールや外国人観光客がよくいくお店ならカード払いはほぼ可能です。カード控えをくれるところ、ある程度信用がありそうなところでのお買い物以外はカードの使用は控えましょう。

クレカのマシンは日本と比べると非常に不安定です。銀行によっては海外からのアクセスがあるとすぐ使えなくなる設定になる金融機関もあります。カード会社や銀行の国際サービスを調べておくことをおすすめします。

インドのATMは現金が出てこない?

残念ながら、首都デリーの大都市でも国際キャッシュカードが対応できない店はたくさんあります。ATMも絶対はありません。なるべく外資系銀行のATMを使うことです。

インドには銀行のタイプが3つあります。

  • 国営銀行(公的銀行)
  • 民間銀行
  • 地方銀行

首都を離れれば、両替も空港以外で見つけることが難しくなります。小さな地方の空港ですと、両替所があっても人がいないことが多いにありえます。

ATM機関は民間銀行を選びましょう。公的銀行や地方銀行は国際キャッシュカードの引き出しができないケースが多いです。

また、ATMは日本と異なり「引き出しのみ」。そのため、週末やお祭り前などはATMにお金が入っていないこともあります。

あまり古びたATMマシーンだと使えるカードでもエラーがでたりする時もあります。

慌てず騒がず、その日に何度も行わずに平日、日本の営業時間にあわせて別な日にトライしてみてください。

できれば、日本から到着した主要都市内で両替をすませるか、あらかじめ日本から両替を依頼して受け取りする用意をしておくと安心です。

旅行会社のツアーはそのあたりはしっかりサポートしてくれます。そうした手間やストレスを感じずに旅を楽しめるツアー旅行は、魅力的に感じる時があります。

国際キャッシュカード対応のATMは、ショッピングモール内以外に以下の銀行ならトラブルが少ないです。

  • HDFC BANK
  • ICICI BANK
  • SBI BANK
  • KOTAK BANK
  • AXIS BANK

両替トラブルの解決は現地旅行会社を頼る

ツアーではなく、一人旅で両替が必要なら、一部を空港で行い、首都デリーならいくつかのサービスがありますのでそちらを利用しましょう。

近年、日本人観光客が減っているため円を持っている両替商が減ってきています。深夜到着などで、お店が閉まっている場合は最初の宿泊施設に両替対応できるか聞いておくのも1つの方法です。

デリーでは、シゲタトラベルという現地旅行会社が送迎を頼むと日本円の両替も行ってくれるサービスがあります。しかもできるだけ少額紙幣を配慮してくれるのがうれしいです。

日本語での対応が可能ですので、渡印前に相談しあらかじめ送迎と一緒に両替も予約しておくと初日からスムーズです。

インドルピーは原則持ち出し厳禁の貨幣のため、インドで両替をする必要があります。

まとめ

インドでトラブルに合わないための3つのルール
(画像=『たびこふれ』より 引用)

私がインドに初めて来たときも、ずっと「インドは危険」と言われていました。今10年以上住んでみて、インド旅行は格段に便利で安全になりました。でも、インドは危険と呼ばれる理由は、「その人が持つ固定観念」が大きく影響していると思います。

トラブルは、世界中旅行していても起こります。

でも、合わないようにするには最低限のリスクと予防をしっかりしていればどの国でも安全です。

マスコミが特にインドをレイプ大国などと揶揄しますが、きちんとルールさえ守っていれば、危険な目にはあいません。

スキをみせない、つくらない、そして怖い時は日本語でいいから声をだす。

そんな基本的なことを守っていれば、必ずインド旅行は楽しいものになります。

文・写真・田澤ともき/提供元・たびこふれ

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