日本代表は9月11日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選第2戦で、バーレーン代表と対戦。85分終了時点でFW上田綺世(フェイエノールト)、MF守田英正(スポルティングCP)、FW小川航基(NECナイメヘン)のゴールでリードしているなか、インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継で解説担当の日本代表OB岩政大樹氏がDF谷口彰悟(シント=トロイデンVV)を絶賛。一方、同選手に対するベルギー国内での評価は低い。
川崎フロンターレのキャプテンとしてJ1・天皇杯優勝を成し遂げ、カタールW杯の舞台でプレーした谷口。中国戦につづきバーレーン戦でもスタメン出場すると、守備面で安定感抜群のパフォーマンスを発揮。前半にピンチを迎えた場面でも冷静な対応を見せていた。
それだけに岩政氏は後半途中、谷口の安定感に言及。「そもそも川崎フロンターレでJ1優勝している頃は、代表に呼ばれなかったですしね。そこから粘り強くトライしてきて、この年齢になってレギュラー定着ですからね。素晴らしい選手ですよね」と称えている。
日本代表で主力選手として活躍している谷口。2023/24シーズン終了後にカタール1部アル・ラーヤンからSTVVへ移籍しているが、ベルギー1部リーグでは低調なパフォーマンスを露呈。STVVも6試合で3分3敗15失点と厳しい戦いを強いられている。
守備陣が崩壊しているだけに、現地では「谷口の出来に納得できない」「谷口のパフォーマンスが改善しなければ、冬にディフェンダーを獲得すべき」「谷口は最悪の補強」といった厳しい声が。KAAヘントなどベルギー国内複数クラブでのプレー経験を持つヨハン・ボスカンプ氏は、STVVの監督交代を受けて「STVVの幹部は冗談だと思う。彼らは移籍市場における自分たちの失敗を棚に上げるために、ラタンツィオ監督の背後に隠れた。現場に責任を押し付けた」と、補強の失敗に言及している。