9月5日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選初戦で、日本代表に0-7と大敗した中国代表。同国内で代表チームに対する批判が相次ぐなか、中国サッカーリーグ廃止の可能性が浮上。八百長や賭博により、70名以上の選手や指導者が処分されている。
新華社通信が9月10日に報じたところによると、中国サッカー協会(CFA)は43人に永久追放処分、33人に5年間の活動停止処分を科したとのこと。永久追放処分を受けた人物の中には、山東泰山在籍時の2023年5月に贈収賄の容疑で公安当局に拘束された元韓国代表MFソン・ジュンホや元中国代表選手が複数名含まれているが、今回W杯アジア最終予選に招集された中国代表選手の中で該当者はいなかったという。
また中国国内のリーグ戦では、男女問わず120試合で八百長や賭博が確認されており、41クラブが関与。CFAは2024シーズン終了後に八百長に加担したクラブを処分するが、今後の捜査次第ではリーグが廃止に追い込まれる可能性もあるという声が現地で挙がっているという。
さらにCFAはソン・ジュンホをはじめ、現在中国国外でプレーしている選手について、国際サッカー連盟(FIFA)に対して全世界でのサッカー活動禁止処分を科すように働きかけるとのこと。「FIFAに問題提起し、世界規模の処罰に拡張する」と声明を出しているだけに、今後の展開に注目が集まっている。
国内クラブによる給与未払い問題が報じられたほか、一部クラブによるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)不参加により、注目を集めていた中国サッカー。今回の八百長、賭博が同国サッカー界の崩壊を物語っている。