2023/24シーズンの飛躍が著しかったクラブを問われたら、筆者は真っ先にアルビレックス新潟レディースの名を挙げたい。同クラブは2021/22シーズンに8位、翌2022/23シーズンには10位と順位が落ち込んでいた。しかし昨シーズンは一気に4位にまで上り詰め、3位の日テレ・東京ベレーザに対して勝ち点わずか5点差のところまで食い込んだ。


今夏、同クラブの移籍期間には新たなメンバーとしてDF有吉佐織が大宮アルディージャVENTUSからチーム入りを果たした。一方でMF柳澤紗希がヤング・エレファンツ(ラオス1部)へ海外移籍、DF三浦紗津紀が日テレ・東京ベレーザへと移籍を発表している。今回退団となったMF柳澤とDF三浦のコンビは、昨シーズン第5節に強豪INAC神戸を相手にそれぞれ1得点を挙げ、2-0でチームを勝利に導いた主要選手たちだ。2人が抜けた穴は大きいが、好調なチーム状態をキープしつつ新規加入DF有吉との連携プレーが新たな鍵となりそうだ。



昨シーズンからWEリーガーたちが続々と海外移籍を果たしている一方で、海外選手たちがWEリーガーとして挑戦する動きや、ユース選手たちのトップチーム入りは今後のWEリーグを盛り上げるのに欠かせないポイントだ。今回取り上げた3クラブをはじめ、今シーズンは各クラブに面白い風が吹き込んでいるように思う。

2024/25シーズンは9月14日(土)18時から行われるINAC神戸レオネッサVSサンフレッチェ広島レジーナの試合を皮切りに、全132試合が予定されている。これまで以上に、みんなで日本の女子サッカーを盛り上げていこう!