エディオンピースウイング広島 写真:Getty Images

 YBCルヴァンカップ・プライムラウンド準々決勝第2戦のサンフレッチェ広島対名古屋グランパスが、9月8日にエディオンピースウイング広島で開催。一部名古屋サポーターの振る舞いが物議を醸しており、複数の問題行為が指摘されている。

 第1戦で0-1と敗れていたものの、前半9分にFWパトリックのゴールで同点に追いついた名古屋。延長戦でも決着がつかずPK戦に突入すると、今季限りでの退団が決まっている元オーストラリア代表GKミッチェル・ランゲラックが、元ポルトガル代表FWゴンサロ・パシエンシアのPK失敗を誘うなど、好パフォーマンスを発揮。3-1とPK戦を制し、ベスト4入りを決めた。

 チームの勝利とは裏腹に、アウェイゴール裏の名古屋サポーターによる問題行為がクローズアップされている。靴を履いたまま座席の上に立つサポーターが確認されているが、その時の様子がXで拡散されると、広島サポーター等から「名古屋サポーター、ルール守って」「マナー悪いな…」「ランゲラックが活躍したのに台無し…」と批判を浴びている。

 また一部サポーターは、アウェイゴール裏の最前列で立ち上がって選手たちを鼓舞。運営スタッフがサポーターに向かって呼びかけており、その時の様子がXで拡散されると、「立入禁止エリアで騒いでいる」「ルール違反だ」といった声が挙がっている。

 さらに現地観戦をしていたとみられるSNSユーザーからは、「名古屋サポーターは、鳴り物禁止時間になっても太鼓を叩いていた」「鳴り物応援をやめるようにアナウンスがあったのに、その後も続けていた」という指摘も。これに対して、一部から「広島サポーターも太鼓叩いていたのに…」「名古屋側だけ責められるのはおかしい」と反発の声が挙がるなど、批判の応酬に発展している。

 広島は公式サイトを通じて、スタジアム来場者に観戦ルール・マナーを案内。「椅子に立ち上がっての観戦、応援」「立入禁止区域・通行規制区域への侵入」をホームゲーム観戦におけるクラブ独自禁止事項に定めているほか、21時30分以降の鳴り物応援を禁止。スタジアムに持ち込み可能な太鼓を最大3台、拡声器を最大2基としている。