日本代表DF谷口彰悟やパリ五輪U23日本代表GK小久保玲央ブライアンなど、6名の日本人選手を擁するシント=トロイデンVV(STVV)。ベルギー1部リーグで下位に低迷するなか、9月はじめにクリスティアン・ラタンツィオ監督を解任。後任としてフェリス・マズー氏を招へいしているが、そのマズー新監督がMF伊東純也(スタッド・ランス)やDF町田浩樹(ユニオンSG)らへの指導経験をもとに、日本人選手の特徴を分析している。
マズー氏は2019年7月からおよそ4か月にわたりKRCヘンクを率いた際、当時海外挑戦2年目の伊東を積極的にスタメン起用したほか、2021/22シーズンにはユニオンSG監督として町田を指導。さらに2022年11月から2024年5月までシャルルロワSCを指揮し、MF森岡亮太(ヴィッセル神戸)とともに過ごしていた。
日本人選手の指導経験が豊富なマズー氏のSTVV監督就任には、ベルギー国内で納得の声が多く挙がっている。またベルギーメディア『Sporza』が9日に報じたところによると、同氏はSTVV監督就任会見に出席した際、日本人選手の特徴について以下のように語ったという。
「個々のクオリティーが非常に高い。私は以前も何人かの日本人選手と一緒に仕事をしてきたが、彼らの規律、他人を敬う姿勢、メンタリティーは素晴らしい。日本人選手は仕事に対して非常に熱心であり、それが彼らの文化である」
STVVは2023/24シーズン終了後に日本代表GK鈴木彩艶など複数の主力選手を放出。谷口やパリ五輪U23日本代表GK小久保玲央ブライアンらを獲得したものの、今季ここまでリーグ戦6試合を終えて3分3敗。チーム全体の失点数はリーグワーストの「15」であるだけに、谷口を中心とした守備陣の立て直しが求められる。日本人選手を知るマズー氏の監督就任により、パリ五輪U23日本代表MF藤田譲瑠チマらの活躍が期待できそうだ。