ダチョウ肉を使った「オーストリッチ丼」を数量限定で販売し、話題を呼んでいる大手飲食チェーンの吉野家(株式会社吉野家ホールディングス)。人びとの関心は、代替肉としての「ダチョウ」活用に集まっています。
一方で、株式会社吉野家ホールディングスはダチョウの飼育・研究・商品開発・販売を行う100%子会社、株式会社SPEEDIAによるダチョウ事業として「オーストリッチオイル」を用いたスキンケア製品を発売したことを明らかにしています。
ダチョウ研究
飲食事業の主力商品である「牛丼」、第2の柱となる「鶏のから揚げ」と持続可能な食生活のために畜種分散を進行してきたという同社は、平行して2000年代からダチョウの研究を行ってきたといいます。
吉野家として初の試みとなる牛・豚・鶏以外の肉を使用したメニューを発売。スキンケア商品など美容分野の事業が動き出しました。
ダチョウ肉の栄養素
同社の研究によるとダチョウ肉は、高たんぱく、低脂肪、低カロリーで鉄分が豊富だという特徴があり、三大畜肉(牛・豚・鶏)に劣らず、脂肪の過剰摂取につながらないたんぱく源だといいます。
さらに、モモ肉にはイミダゾールペプチド、コエンザイムQ10といった抗疲労成分が含まれているため、抗酸化作用、疲労回復、血管老化防止の効果が期待できるそうです。
株式会社SPEEDIAのオーストリッチミート(モモ肉)は、2023年6月に生鮮食品での機能性表示食品として消費者庁に受理されているといいます。
オーストリッチオイルスキンケア商品
SPEEDIAブランドとして発売するスキンケア商品は、「グラマラスブースターオイル」「グラマラスエイジングクリーム」「モイスチャーマスク」の3種。
古代エジプト・ローマ時代から乾燥肌、肌荒れのケアなどに用いられてきたオーストリッチオイルを配合。
次世代の代替肉としてダチョウ研究を進めるなかで見出したという「多様な可能性」からうまれた美容と健康の領域での事業だといいます。