物価高騰が続くなか、節約のために少しでもスマホ代を抑えたい。しかし、4大キャリアやサブブランドにおける利用料金、端末代にどれくらい違いがあるか気になる人もいるのではないだろうか。今回は、携帯電話の利用料金、端末購入代についての調査結果を紹介しよう。
MNO 4ブランドの月額利用料金が圧倒的に高い
MM総研は2024年7月に15歳~69歳の男女9662人を対象にアンケート調査を実施した。携帯電話の月額利用料金について、端末代金の分割支払い分を含まない支払い総額を分析したところ、スマホ利用者全体で4,363円だった。前回(2024年1月)の調査から113円減少したという。
さらに詳細を見てみると、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといったMNO 4ブランドのスマホ利用者の月額料金は5,043円、楽天モバイルを除くキャリアのガラケー利用者は2,610円で約2倍の差があることが分かった。また、UQモバイルやahamoといったサブブランド利用者の月額利用料金は3,277円、格安SIMを代表とするMVNO利用者の月額料金は1,993円という結果に。前回調査と比べると、スマホの月額料金としてはサブブランドが唯一上昇したという。月額利用料金だけを考えると、MVNOが圧倒的に安くて家計に優しいことが分かる。
端末価格は値上がり傾向に
月額利用料金について見てきたが、端末についてはどれくらい支払っているのだろうか。スマホ利用者全体における端末の割引前購入金額は75,793円となり、前回調査から1,457円増加したという。物価高騰を受けてスマホの本体価格が値上がりしたこと、2~3万円台の低価格帯比率が減少し6万円台以上の中高価格帯比率が上昇したことが理由だと推測される。
5G対応・非対応による端末価格の違いについては、5Gスマホ利用者は84,907円、4Gスマホ利用者は56,204円で、5G対応が約2.9万円高い結果になった。今やスマホを通じてゲームや動画を楽しむ人も多く、ダウンロード速度が早ければ早いほどストレスなく使えるため、人によってはそこまで高い出費ではないかもしれない。
それぞれの端末料金については、MNO 4ブランドのスマホ利用者が80,777円、MNOのガラケー利用者が21,279円、サブブランド利用者が67,216円、MVNO利用者が59,285円だった。MNOのガラケーを除き、すべて前回調査より値上がりしている。
総合的な金額でいえばMVNO一択になるだろう。しかし、格安SIMの場合、アクセスが集中する時間帯に通信速度が遅くなりやすかったり、災害伝言ダイヤルが利用できなかったりと、いざという時に不便さを感じるかもしれない。自分にとって必要な機能・サービスが何か理解した上で選びたいものだ。
出典元:【MM総研】
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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