大分トリニータは9月7日開催の明治安田J2リーグ第30節で、モンテディオ山形に0-3と完敗。試合後、ホームゴール裏の一部サポーターが小澤正風代表取締役社長に説明を求めるなど騒動に発展したが、片野坂知宏監督の解任・続投の可能性を巡って賛否含めて様々な意見が飛び交っているほか、指揮官本人は自らの進退に言及している。
2023シーズン終了後に片野坂氏を再び招へいした大分だが、今季はJ2残留争いに巻き込まれる苦しい展開に。8月11日のロアッソ熊本戦で2-1と勝利したものの、その後は1分3敗。山形戦でも後半に退場者を出すなど、終始厳しい試合展開となり、ホームで勝ち点0という結果に終わった。
J3降格の可能性もあるだけに、山形戦後には「社長出てこい」という横断幕がホームゴール裏に掲出。片野坂監督と小澤社長がホームゴール裏のファン・サポーターと話したが、一部サポーターが社長に不満をぶつけるなど、スタジアムは異様な雰囲気に包まれた。
クラブ公式サイトによると、片野坂監督は山形戦後に「自分がこのまま残りの8試合も指揮を執るほうがいいのかどうか、クラブと話さなくてはならない」「監督が代わることによって、新たなフットボール、トリニータのフットボール、勝つためのフットボールというものを示せるかもしれない」などと、監督交代の可能性に言及している。
それだけにネット上では監督交代を覚悟する声が挙がる一方で、「解任の決断は今のタイミングじゃない」「片野坂さん残ってほしい」「片野坂監督を解任しても変わらないと思う」と、続投を望むファン・サポーターの声も。同監督の手腕を高く評価する声が多いだけに、他クラブのファン・サポーターから「片野坂監督解任ならば、是非うちに来てほしい!」「片野坂さんを招聘すべき」といった意見も湧き起こっている。
サンフレッチェ広島やガンバ大阪のコーチとして、3年続けてJ1制覇を成し遂げた実績を持つ片野坂氏。大分復帰1年目で厳しい戦いを強いられるなか、大分首脳陣の決断に注目が集まる。