パウリーニョ 写真:Getty Images

 トッテナム・ホットスパーやバルセロナでのプレー経験を持つ元ブラジル代表MFパウリーニョが、9月8日に現役引退を表明。引退前にヴィッセル神戸移籍が噂されていたほか、引退後は日本代表MF南野拓実擁するASモナコの幹部に就任する可能性もあるという。

 パウリーニョはFWネイマール(アル・ヒラル)らとともにブラジルW杯、ロシアW杯に参戦。トッテナム、中国の広州FC(旧広州恒大)、バルセロナ、サウジアラビアのアル・アハリ・サウジFCなどを経て、2021年12月にコリンチャンスへ復帰していた。

 古巣復帰後は左膝の靭帯損傷という大怪我で、2度にわたり長期離脱。2024年4月10日の公式戦で1年ぶりに復帰すると、その後は公式戦12試合でプレー。コリンチャンスと契約延長の可能性も取り沙汰されたが、6月末に契約満了で退団していた。

 パウリーニョの去就を巡っては、2024年5月末に神戸やブラジル1部クルゼイロからの関心が報じられると、サンパウロ州のニュース配信事業者『BM&Cニュース』は「パウリーニョにはブラジル国内外の複数クラブからオファーが届いている」として、柏レイソルやガンバ大阪からの関心を伝えていた。

 しかし、ブラジルメディア『Torcedores』は7月5日に「神戸移籍の可能性があったが、交渉は進展しなかった」とリポート。神戸移籍が破談に終わったとみられるなか、同選手は9月8日にインスタグラムを更新。涙を流す自身の姿をアップし、現役時代の思い出を語っている。

 なお『Torcedores』によると、パウリーニョは7月の時点でサンパウロ州サッカー連盟主催のクラブ経営学を受講。モナコのチアゴ・スクーロCEO(最高経営責任者)と良好な関係にあることから、同クラブの幹部としてセカンドキャリアをスタートする可能性があるという。