サッカー日本代表「森保ジャパン」には現在、長谷部誠氏がコーチングスタッフとして帯同。9月11日にFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選のバーレーン戦を控えるなか、日本代表OBの槙野智章氏が同氏招へいの裏側を明かすとともに、代表チームのさらなる改善を期待している。
長谷部氏は現役時代に、アイントラハト・フランクフルトでMF鎌田大地(クリスタル・パレス)とUEFAヨーロッパリーグを制したほか、日本代表ではDF長友佑都(FC東京)らとともにW杯の舞台で共闘。2023/24シーズン限りで現役を引退すると、U21フランクフルトで指導に当たっている。
欧州クラブや日本代表での実績が豊富な長谷部氏のコーチ就任は、8日放送の「ABEMAスポーツタイム」でも話題に。槙野氏は「今回、発表された時に選手の入れ替わりのところが結構あった。パリ五輪が終わって誰がメンバーに入って来るのかという部分に注目されたが、長谷部さんの名前が出た時に(会見場が)ざわついた」と、日本代表メンバー発表会見時の様子を振り返った上で、長谷部氏入閣の裏側について以下のように述べている。
「森保一監督も言っていたけど、(長谷部氏の招へいは)以前から準備していた。長谷部さんに直接『日本代表の現場に来てほしい』と。『より現役選手の意見として、現場の声をスタッフに伝える役として入ってほしい』と(頼んでいた)」
長友と同じく、長谷部氏とともにW杯に臨んだ経験を持つ槙野氏。かつての戦友に期待することを訊かれると、「より現役に近い目線で(コーチの)仕事をしてほしい。スタッフが選手たちに遠慮して言えないようなことを長谷部さんが言うことによって、選手たちはより聞くと思う」と、チームの抱える問題点の解消を求めた。
なお長谷部氏の招へいには、日本代表OBの内田篤人氏も関心を寄せている模様。インターネット動画配信サービス『DAZN』で5日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』に出演した際、「長谷部さんがどこまで…(選手に)行きにくいですよね。急にチームに入って、バンバン言うのは。おそらく長谷部さんは様子を見ると思う」と、代表チームにおける立ち位置を予想している。