片野坂知宏監督 写真:Getty Images

 大分トリニータは9月7日開催の明治安田J2リーグ第30節で、モンテディオ山形に0-3と敗北。J2残留争いに巻き込まれているだけに、試合後には片野坂知宏監督や小澤正風代表取締役社長とホームゴール裏のファン・サポーターが話し合いを行ったが、一部サポーターの振る舞いが物議を醸している。

 6月以降のリーグ戦でわずか2勝と苦しい戦いを強いられている大分。8月11日に同じ九州勢のロアッソ熊本に2-1と勝利したものの、その後は1分3敗と再び下降気味に。第30節終了時点で、J3降格圏の18位栃木SCから勝ち点6差の16位と、J2残留も危うい状況だ。

 ホーム開催の山形戦では、前半から防戦一方の展開となるなか、28分にFW土居聖真から先制ゴールを奪われる。そして59分にDF香川勇気が一発レッドで退場となると、3分後に失点。後半終了間際にも追加点を奪われ、勝ち点0という結果に終わった。

 直近数試合の不振により、ファン・サポーターは不満を爆発。試合後に「社長出てこい」という横断幕が掲出されると、片野坂監督と小澤社長がホームゴール裏へ。子供たちもいるなか、一部のサポーターが両者に激しい口調で責任を問うなど、スタジアムは異様な雰囲気に包まれた。

 この一部サポーターと社長・監督のやり取りは、動画によりネット上で拡散。「サポーターは応援しかできないから、あまり口出しするなと思う」「子供たちが見ていることを、大人は忘れていないか?」「ただのクレーマー」と、サポーターの行動に対する批判が噴出。

 くわえて「子供をこんな場に連れてこない方が絶対に良い」「子供に悪影響」「Jリーグの悪しき習慣」「毎回こういう光景見て思うけど、サッカーファンは民度低いなあ」「Jリーグ離れ加速するのでは?」と、一部のJリーグ文化に対する否定的な意見も湧き起こっている。