「握髪吐哺」の由来

「握髪吐哺」とはどんな意味?その由来は古代中国の政治家の行動から
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「握髪吐哺」の由来を紹介します。

「握髪」とは

「握髪」は、洗髪の途中で髪の毛を握って洗うのをやめることを意味します。
髪の毛を洗いかけであっても面会したい、という強い思いをあらわしています。

「吐哺」とは

「吐哺」は食事していた食べ物を戻してしまう様子すことを意味します。
食事中であっても人に会う事を優先する様を表現しています。

由来となった古代中国の政治家の行動

「握髪吐哺」という言葉は、古代中国で活躍した政治家の行動が由来です。
その由来は、『韓詩外伝-三』や『史記-魯周公世家』に描写された故事から来たとされています。

古代中国・周という国には、「周公旦」という政治家がいました。
この人物は、優れた人物から知見を得る事に熱心で、賢者の来客となれば入浴中であってもすぐに面会し、食事中でも話を聞くために食事を中断していたのだとか。
優秀な人物からの話を聞くのに熱心なその様から、「握髪吐哺」という表現が生まれたのです。