かつて名古屋グランパスや大宮アルディージャでプレーしていた元ポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォクには、母国復帰の可能性が報じられていたが、ここに来て去就が二転三転しているという。
自身の怪我やFW杉本健勇の台頭もあり、2024年6月に契約満了で大宮を退団したシュヴィルツォク。キプロス1部アポロン・リマソールからのオファーが報じられるなか、本人は8月にポーランドメディア『Kanal Sportowy』のインタビューで以下のように語っていた。
「ポーランド国内外からオファーが届いている。ただ現時点では、国内に残るかまだ海外でプレーするか悩んでいる。(アポロンからのオファー報道について)キプロス方面からのコンタクトもあるし、否定はできない」
その後、『Kanal Sportowy』は8月28日にポーランド1部シロンスク・ヴロツワフ加入の可能性を報道。メディカルチェックを受けただけに、正式契約間近とみられていた。
しかしポーランドメディア『Slasknet』が9月6日に伝えたところによると、シュヴィルツォクは8月末からヴロツワフのトレーニングに参加しているものの、クラブ側は当初、「練習参加のみだ」と正式契約の可能性を否定。指揮官も「彼のコンディションは万全ではない」と語ったという。
それでも両者は6日時点で契約締結にむけて動いている模様。記事では「年俸はチーム内で比較的平均的な額になる。ゴール、アシスト数に応じたボーナスが期待できる」と伝えたが、コンディションが万全でないことから控え要員になる可能性が高いという。
大宮在籍時の2023年9月末に右ひざ外側側副じん帯を痛め、長期離脱を余儀なくされていたシュヴィルツォク。負傷から1年近くが経っているとはいえ、今もなおコンディションに問題を抱えているようだ。