ファッション通販サイトZOZOTOWN（運営・株式会社ZOZO）が、「アイテムレビューパトロール」と名付けた、生成AIを活用した独自ツールが業務時間の削減に成功したと伝えています。

購入した商品へユーザーがレビュー投稿を行う「アイテムレビュー機能」においてガイドライン違反を検出するツールだといいます。

ZOZOが自社開発したツール

同社によると、2024年4月から運用した結果、従来と比してガイドライン違反チェックにかける業務時間を67.7％、チェック件数を68.5％削減できたといいます。

ZOZOTOWNのレビューガイドラインに基づき、違反を自動で検出するというこのツール。大規模言語モデル特有の不確実性に対応するため、検出されたレビューを担当者が目視で確認することを前提として開発したといいます。

AIによりチェック担当者の負担が減少

ZOZOTOWNのレビューガイドラインは、商品選びの参考情報としてユーザーに活用されるために、商品不良や配送に関する内容はレビューの対象外と定めているそうです。

従来は担当者が、すべてのレビューを目視でチェックしていたそうですが、ガイドライン違反の可能性が高いとAIが判断したレビューのみのチェックになり、生産性が向上したといいます。

同社は、ガイドライン違反となるレビューが取り除かれることで、アイテムレビュー機能がさらにユーザの購入意思決定の役に立つことを期待しているそうです。

＜参照＞

生成AIを活用し、ZOZOTOWN上のアイテムレビューガイドライン違反をパトロールするツールを独自開発