日経平均株価が歴史的な暴落を示し、世界同時株安を引き起こしたことは記憶に新しいはずです。株価はその後、急上昇するなど株式市場では、混乱した状況が続いています。
『投資ゼロで老後資金をつくる』(著・長尾義弘/株式会社青春出版社)は、「減らない財布」を手に入れることで、リスクの高い投資に頼り切らず「お金の心配をしない老後生活」が送れるという“裏ワザ”を紹介する1冊だといいます。
新NISAブームには危険な落とし穴?
政府は、「貯蓄から投資へ」と銘打ち、投資から得られる所得である資産所得を増加させるという「資産所得倍増計画」を掲げています。
2022年4月から高等学校の授業での金融教育が必修となり、2024年1月からは新NISA(少額投資非課税制度)が導入されました。
ただ、同著で勧めるのは、その逆。新NISAブームには危険な落とし穴があり、お金の心配がいらない老後生活を送るためには、(1)投資で老後資金を増やしつつ、(2)65歳になったら年金を受け取る、という常識を捨てることが重要だと指摘しています。
「老後資金よりもっと大事な『収支のバランス』」「年金は本当に大丈夫なのか」などといった章立てで、長寿時代に対応した老後資金を作る方法を解説しているそうです。
著者プロフィール
2級FP技能士の資格を持つ長尾義弘(ながお・よしひろ)氏は、大学卒業後、出版社に勤務。1997年にNEO企画を設立し、出版プロデューサーとして『青木雄二のゼニの人間学』(角川春樹事務所)『エヴァンゲリオンの謎』(青春出版社)などのベストセラー書籍を手掛けたそうです。
また、新聞・雑誌・Webなどでお金をテーマに幅広く執筆活動を行っています。『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)、『とっくに50代 老後のお金どう作ればいいですか?』(青春出版社)などの著作を出版しています。