原口元気 写真:Getty Images

 浦和レッズは9月1日、元日本代表MF原口元気の加入を発表。原口は10年ぶりに古巣に復帰し、4日にチームに合流している。そんな同選手と小学生時代に江南南サッカー少年団(埼玉県熊谷市)で2トップを組んで全国大会(全日本少年サッカー大会、全日本U-12フットサル選手権)2冠を達成した「消えた天才」はご存知だろうか。

 小学生時代から天才と称され全国的にも有名だった原口に対し、「原口よりスーパーだった」とも語られた塩田光氏。原口と共に全国に名を轟かせU-18日本代表にも選出されているが、Jリーグクラブへ入団することはなかった。

 原口と比較され、当時はチームで10番を背負う塩田氏のほうが優れた選手だったと話す者も多くいた。現在カマタマーレ讃岐でプレーするMF大森晃太郎もその1人。小学5年生の時に全国大会で江南南と対戦した同選手が、プロ入り後のインタビューで「原口より塩田のほうがスーパーだった」と語っている。

 中学、高校年代は浦和ジュニアユース、ユースへと進んだ原口。横浜F・マリノスジュニアユース、ユースという道を歩んだ塩田氏。2009年にU-18日本代表に選出され、その後2014年3月に東海大学を卒業すると、同年夏に関東サッカーリーグ1部の東京23FCに入団。2015シーズン限りで退団している。

 そんな同氏は現在、浦和に所属するMF渡邊凌磨が2022年に設立し、埼玉県行田市を中心に活動する「リッターユナイテッド」でコーチを務めているようだ。同クラブはサッカースクールと中学生年代のジュニアユースチームを運営しており、スクール生は開校から2年間で140名を超えているという。

 古巣の江南南でもコーチを務めた経験があるようで、今後教え子達がどのような選手に成長していくかにも注目だ。