1回あたりのムダ遣いで失った金額が少額でも、それを何度も繰り返せば高額の損失となりお金を貯められない原因となります。

それをよく知っているから富裕層は「チリツモ出費(少額の支出の積み重ね)」を嫌い、少しでもムダな支出を減らそう とします。

そのような堅実な考え方や行動を見習えば、私たちも富裕層への第一歩を踏み出せるかもしれません。

また、節約だけでは「不安・心配」という方は資産運用をご検討されるのも良いかもしれません。

富裕層ほど「お金を育てる」意識が強い

富裕層ほど「お金を育てる」という意識が強い方が多く、資産運用を積極的に行っている方が多かったように思います。投資と聞くと、デイトレーダーのように短期間で売買を繰り返し、利益を膨らませる印象があるかもしれません。

しかし、私が銀行員時代に担当していた富裕層の多くは、5年~10年の長期目線で価格が上昇しそうな銘柄に投資をして、配当収入を得ながら売買益が膨らむのを待つスタイルの方が多かったです。

富裕層のようにいきなり大きな金額での運用は難しいかもしれませんが「お金を育てる」という視点は、すぐに真似できる部分ではないでしょうか。

お金を育てるには、種銭が大きいほど効果がありますが、少額でも毎月強制的に積み立て、資産運用に使える種銭を増やしていくことが、資産運用で成功するポイントになります。

おすすめは、運用しながら資産を増やせる可能性がある新NISAの活用です。つみたて投資枠を活用すれば月10万円まで積み立てができ、最大1,800万円まで非課税で運用できます。運用益は非課税なので、利益のすべてを資産にできます。

まずは、新NISAを活用してつみたて投資をすることから始めてみてはいかがでしょうか?

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャルプランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。

(2024年05月17日公開記事)