老後お金に困らない人は、子どもや孫に出すお金を「聖域」にしていません。簡単にいうと「子どもや孫のためだからといって際限なくお金を使うわけではない」ということです。

たしかに、かわいい子どもや孫のためならいくらでも出したくなる気持ちはわかります。しかし、それによって自分たちの生活費や老後資金が不足するようでは元も子もありません。

また、あまり考えたくない話ですが、際限なくお金を出していると、子どもや孫が「頼めばいくらでも出してもらえる」と勘違いする可能性もあります。上手にやりくりすることを学べず、お金絡みのトラブルを起こす原因にもなるため要注意です。

病気やけがで仕事ができなくなったなどの緊急事態や、入学・就職・結婚などの節目では協力するものの、普段は遠くから見守る程度にとどめておきましょう。

一生お金に困らない人は老後になる前から準備をしている

老後お金に困らないためには、50代の若いうちから準備するのが重要です。自分に合っていて、長く続けられる方法から始めてみましょう。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。

(2024年03月19日公開記事)