5. 骨を強くしてくれる

サルコペニアとは別に、骨ミネラル濃度が低下する「骨粗しょう症」もまた、特に高齢者にとっては、骨折の悪化や自立性の喪失を招くリスク要因です。

筋力の低下と骨密度の低下は、「筋骨格の老化」と呼ばれていますが、これは、少なくとも部分的には、筋力トレーニングで予防できます。

圧力をかけると、骨は強くなります。骨粗しょう症のリスクがある人によく「ウエイトベアリング」がすすめられるのは、そのためです。

ウエイトベアリングとは、自分の体重を支えながら行なう運動のことで、ウエイトトレーニングとは別のも。たとえば、ウォーキングやランニング、跳躍などはウエイトベアリングですが、水泳はそうではありません。

ですが、ウエイトトレーニングも骨密度の改善に効果があります。

上半身の骨に適度な圧力をかけるのにいいのは、レジスタンス・トレーニングを多くこなすこと。たとえば、バーベルやダンベル、レジスタンスマシンなどの道具を使うトレーニングがそうです。