2. より多くのカロリーを燃やしてくれる

筋肉をつけることのメリットで、よく引き合いに出されるのが、筋肉が新陳代謝にもたらす効果です。

正直なところ、そこまで重要ではないと私は思いますが、疑問に思っている方もいるはずなので、これも見ていきましょう。

確かに、体に筋肉がついてくれば、消費カロリーは増えます(休んでいる時でも、です)。筋肉は「燃費が悪い」組織で、摂取した食べものを、燃料として大量に使います。

つまり「もっと多く食べてもいい、もっと多くのビタミンやたんぱく質、食物繊維などの有益な栄養素を摂取してもいい」ということです。消費カロリーが増えれば、その分もっと食べてもいいわけです。

筋肉が1ポンド(約450g)増えるごとに、毎日10キロカロリーほどが余分に燃やされることになります。なので、たとえば数年間の筋力トレーニングで10ポンド(約4.5kg)の筋肉がつけば、毎日100キロカロリーが余分に燃えることになるのです。

これぐらいでは毎日のカロリー消費にそれほど貢献してくれませんが、それなりの効果はあります。あまり理解されていませんが、筋肉が増えれば増えるほど、よりハードなワークアウトに耐えられるようになり、その結果、さらに多くのカロリーを燃やせるようになります。

私の場合、ずっと座りっぱなしだった数年前に比べると、毎日のカロリー消費量は約500キロカロリー増えました。しかし実際のところ、筋肉の量は50ポンド(約23kg)も増えていません。でも、筋肉が増えれば、それだけ多くの運動をこなせるようになり、その量はどんどん増えていきます。

運動は体にいいので、こなせる量が増えれば、心臓も健康になりますし、新陳代謝もよくなります。それを覚えておきましょう。