田中碧 写真:Getty Images

 9月5日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の中国戦で途中出場したMF田中碧。8月30日にドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフからイングランド2部リーズ・ユナイテッドへ完全移籍したが、スコットランド1部セルティックなど複数クラブから関心を寄せられていたという。

 田中は以前からステップアップ移籍を望んでいたものの、代理人の変更を巡る問題もあり、2024年夏の移籍ウィンドウ最終日まで実現せず。イングランド2部所属クラブを新天地に選んでいるが、一部報道によると、本人は日本代表のスタイルが似ているクラブを希望していたことを明かしたという。

 欧州5大リーグ1部でプレーする選択肢もあったという田中。英メディア『ジ・アスレチック』が9月5日に伝えたところによると、スコットランド1部セルティック、セリエA昇格組のコモ・カルチョ、デンマーク1部FCミッティランが同選手の獲得に興味を示していたとのこと。「田中はUEFAチャンピオンズリーグでプレーしたいという思いを抱いていたにもかかわらず、リーズ移籍が自分にとって最高のステップだと考えた」と、本人の意向もあわせて伝えている。

 セルティックの中盤では、MFマット・オライリーがMF三笘薫所属のブライトンへ完全移籍。MF旗手怜央はレスター・シティなど複数クラブからオファーが届いたものの、クラブがこれらを却下し残留。一方でJ1リーグMVP受賞経験を持つMF岩田智輝がスタメンに定着できず、8月30日にイングランド3部バーミンガム・シティへ完全移籍しただけに、セルティックとしては中盤強化を目論んでいたかもしれない。

 またコモ・カルチョは2002/03シーズンにセリエAの舞台で戦っていたものの、以降は3シーズン続けて降格。2005年に財政破綻のため4部からの再出発を余儀なくされたが、2015/16シーズンに2部復帰。その後も昇降格を繰り返したが、2023/24シーズンの2部リーグを2位で終え、セリエA復帰。元スペイン代表、バルセロナ所属選手のセスク・ファブレガス氏がアシスタントコーチを務めていることから、一時MFアンドレス・イニエスタの獲得に向かう可能性が報じられていた。