古川陽介 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田所属のMF古川陽介に、ポーランド1部グールニク・ザブジェ行きの可能性が浮上。現地メディアが買い取りオプション付きの期限付き移籍により加入する見通しだと伝えている。

 現在21歳の同選手は、静岡学園高校の中心選手として全国高校サッカー選手権大会で活躍し、2022年に磐田へ加入。プロ2年目にリーグ戦28試合の出場で1ゴールと結果を残し、クラブのJ1昇格に貢献すると、今季もここまでリーグ戦24試合の出場で2ゴール1アシスト。ただスタメン出場は1試合にとどまっており、依然として序列アップには至っていない。

 そんななか、ポーランドメディア『Roosevelta81』は9月5日に「古川は完全移籍以降のオプションが付いた1年レンタルにより、ザブジェに加わる」とリポート。これによると、3日に1860ミュンヘンへ完全移籍したMF上月壮一郎に替わるアタッカーとして、古川を獲得する模様。ポーランドの移籍ウィンドウ最終日は6日であるが、記事では「古川はすでにメディカルチェックを通過。近日中にも公式発表される見込みだ」と綴られている。

 ザブジェはMF奥抜侃志(ニュルンベルク)やMF横田大祐(カイザースラウテルン)の古巣。14度のポーランド1部リーグ優勝を誇る古豪であるが、1988年以降は無冠。元ヴィッセル神戸、ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキを擁するなか、2023/24シーズンは6位で終えたものの、今季は7試合を終えた時点で2勝2分3敗と、首位から勝ち点8差の10位に沈んでいる。

 一方で磐田はJ1リーグ28試合を戦って7勝7分14敗と、J2降格圏の18位に低迷。J1残留圏の17位湘南ベルマーレとの勝ち点差は4であるが、スーパーサブの古川が退団するとなれば、J1残留に向けて大きな痛手となりそうだ。