かつて鹿島アントラーズに在籍していたブラジル人MFセルジーニョは現在、中国1部・長春亜泰でプレー。以前から帰化や中国代表入りの可能性が報じられているが、9月5日のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で日本代表に0-7と敗れたことをうけて、同選手の将来を心配する声が挙がっている。
現在29歳の同選手は、鹿島時代にAFCチャンピオンズリーグのタイトルを獲得したほか、2019シーズンのJ1リーグで2桁ゴールをマーク。日本で実績を積み重ねて、2020年1月に鹿島から長春へ完全移籍している。
長春移籍後は負傷により長期離脱を強いられることもあったが、中心選手として活躍。Jリーグ複数クラブからの関心や母国復帰の可能性が報じられたものの、2023年3月に長春と新たに3年契約を結ぶと、今季はここまでリーグ戦18試合の出場で6ゴール5アシストと結果を残している。
そんなセルジーニョの今後については、中国メディア『北京青年報』が2024年6月に中国代表入りの可能性を報道。5シーズン続けて中国国内でプレーしていることにより、2025年1月に帰化の条件を満たすため、中国サッカー協会(CFA)はFWウー・レイ(武磊)にかわるアタッカーとしてセルジーニョに期待を寄せている模様。同国代表でのデビューは最速で2025年3月とみられるだけに、北中米W杯アジア最終予選の舞台で日本代表と直接対決する可能性はない。
セルジーニョの動向に注目が集まるなか、中国は最終予選の初戦で日本相手に0-7と大敗。この一戦ではDFティアス・ブラウニングやFWフェルナンジーニョなど、帰化選手4名がピッチに立ったが、後半途中には帰化選手同士で激しく言葉を交わす場面も。連係不足を感じさせるシーンもあった。
それだけに、ネット上では試合後に「中国は帰化させてもこのレベル。来年セルジーニョが帰化するみたいだけどやめた方がいい」「セルジーニョは本当に中国を背負って戦いたいのか」といった疑問や反対意見が噴出。「鹿島へ戻る選択肢はないのか…」などと、古巣復帰を望むファン・サポーターの声も見受けられる。