4日午前の東京株式市場で、日経平均株価の下げ幅が一時前日比1500円を超えた。米国株の急落と円高を受け、売りが膨らんで全面安となった。午前の終値は1280円72銭安の3万7405円59銭。

 3日の米国株はテクノロジー業種中心に売られ、米主要株価指数はそろって大幅に下落した。米製造業の景況感を示す指数が予想を下回ったことも投資家心理を冷やした。東京市場でも朝から幅広い業種が値下がりした。

 市場関係者からは「夏季休暇から戻った海外投資家が、割高になった半導体関連銘柄の持ち高を減らしている」(大手証券)との声が聞かれた。日経平均への影響が大きい半導体関連株の下落率が大きくなり、下げ幅拡大につながった。円高も収益圧迫要因として嫌われた。

 4日午前の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=145円台前半に上昇した。米景気悪化懸念が広がったことで、米大幅利下げ観測が強まり、日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となった。午前11時現在は145円39~41銭と前日比54銭の円高・ドル安。 (了)

提供元・Business Journal

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