8月30日にイングランド2部リーズ・ユナイテッドに完全移籍で加入となった日本代表MF田中碧。同選手の獲得に関して、同クラブのダニエル・ファルケ監督と上層部の意見が合わなかったことが複数の現地メディアで報じられている。
田中はドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフから、移籍市場最終日にエランド・ロード(リーズのホームスタジアム)に到着し、リーズの非常に慌ただしい夏の終わりを象徴した。当初、監督がドイツ人ということもあり歓迎されている旨のニュースも見られたが、実際には田中はチームや監督の「第一選択肢ではなかった」こと、ファルケ監督がこの移籍に不満であったことが伝えられている。
リーズが本命として獲得を狙っていたのは、イングランド2部シェフィールド・ユナイテッドのMFグスタボ・ハメルや、ドイツ2部ケルンのMFデヤン・リュビチッチだった。どちらの獲得にも失敗したリーズは、より安価な選択肢となった田中の獲得を迫られ、移籍金400万ユーロ(約6億4,892万円)で契約したとのことだ。
リーズからは今夏、FWクリセンシオ・サマーフィル(ウェストハム・ユナイテッド)、MFアーチー・グレイ(トッテナム・ホットスパー)、MFグレン・カマラ(レンヌ)、FWジョルジニオ・リュテール(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)といった選手たちが高額な移籍金で売却され、大幅な強化を必要としていた中での移籍劇だったようだ。
田中にはファルケ監督の評価を覆す活躍が求められそうだ。