国際エネルギー機関(IEA)は、中国の石炭消費量は既にピークを迎え、これからは再生可能エネルギーの導入などにより減少に転じる、としています。日本では国際機関の報告というと無条件に信じる傾向がありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
中国のエネルギーを専門とする九州大学堀井伸浩准教授に、杉山大志研究主幹が伺います。
※ 今回の動画は、収録時の通信環境の関係で音声が聞き辛い箇所がございます、申し訳ございません。
【目次】
00:00 オープニング00:44 堀井准教授ご挨拶~本日の内容
03:03 IEAの世界および中国石炭ピーク論の是非
10:10 中国の2023年の電力供給
16:12 中国における再エネ導入拡大の実態
29:47 中国の石炭需給の実際のところ
55:44 Q&A~まとめ
【講演資料】
堀井伸浩先生講演資料「IEAの中国石炭ピーク論は本当か?-中国の石炭需給の現実、当面減りそうにないー」
【出演】
堀井 伸浩 九州大学経済学研究院 産業・企業システム部門 准教授
慶應義塾大学大学院修士課程修了後、アジア経済研究所に入所。中国清華大学技術・経済エネルギーシステム分析研究院客員研究員、日本貿易振興機構アジア経済研究所副主任研究員などを経て現職。専門は産業経済論(中国のエネルギー・環境問題)。研究活動は主として「中国の市場経済移行におけるエネルギー産業の変容」、「中国の大気汚染・気候変動政策の進展」、「中国のグリーンイノベーション」をテーマに行っている。教育活動は学部の講義(ゼミ以外)は、「中国語経済」、「政治経済学」、「産業構造」など、学府では「産業構造特研」を担当している。
杉山 大志
キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹
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地球温暖化問題に関する科学的知見および環境影響評価の現状を調査し、安全保障・経済とのバランスのとれた温暖化対策の在り方を考える、杉山大志氏のYouTubeチャンネル「キヤノングローバル戦略研究所_杉山大志」。チャンネル登録をお願いいたします。