西ヶ谷隆之監督 写真:Getty Images

 タイサッカー協会(FAT)は、日本人の西ヶ谷隆之氏(51)がU-23タイ代表監督に就任することを正式に発表した。U-23タイ代表は、今年4月に開催されたU-23アジアカップ(兼パリ五輪予選)のグループステージで最下位敗退し、イッサラ・シリタロ監督(47)が解任。以降、代表監督の椅子は長く空席となっていた。

 年内はU-23の重要な国際大会がないためFATは新監督探しを急いでこなかったが、数ある候補者の中から、2022年4月~2024年1月までシンガポール代表監督を務め、東南アジアサッカーをよく知る西ヶ谷監督を後任に選んだ。選考には、タイ代表(A代表)の石井正忠監督(元鹿島アントラーズ)も関わったとのこと。

 Jリーグの水戸ホーリーホックやSC相模原などでの指揮経験を持つ西ヶ谷監督は、就任にあたり次のように語っている。「ここに来ることができて光栄に思います。直々に連絡をくださったヌアンパン・ラムサム氏(通称マダム・パン/FAT会長)とFATに深く感謝しています。おかげで自信を持つことができ、迷いなくオファーを受けることができました」

「タイ代表とはシンガポール代表監督時代に対戦したことがあり、非常に強く、やりづらい相手でした。タイ人選手は高いテクニックを持ちポテンシャルを秘めていると知っていますし、成長の余地は大きいです。これまで培ってきた20年以上の指導者経験で、タイサッカーの発展に貢献していきたいと思います」