藤尾翔太 写真:Getty Images

 町田ゼルビア所属のパリ五輪U23日本代表FW藤尾翔太は、9月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本代表に招集されず。4日開催のYBCルヴァンカップ・プライムラウンド準々決勝第1戦(対アルビレックス新潟)で一発レッドで退場となったが、同選手に対する批判や誹謗中傷メッセージがあるほか、PK直前の水かけ行為を揶揄するコメントも見受けられている。

 藤尾は0-1とビハインドで迎えた32分、ボールコントロールをミスした後、セカンドボールを回収するために足を投げ出すと、新潟所属MFダニーロ・ゴメスと接触。足裏を向けてスライディングタックルをしたとして、主審は藤尾にレッドカードを提示したが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の介入でも判定は変わらなかった。

 町田が0-5と大敗を喫しただけに、ネット上では「藤尾のせいで町田が負けた」「判定に疑問は残るけど、藤尾が試合を壊した」といった批判が。同選手は今季、ガンバ大阪戦や東京ヴェルディ戦などでPK直前にボールを濡らす行為で物議を醸していただけに、「PK水かけもそうだけど、日頃の行いやな」「今日は試合に水をかけた」といった揶揄にくわえて、誹謗中傷も散見されている。

 また藤尾の退場を受けて、一部メディアは水かけ行為にフォーカスしたネット上のコメントを紹介。同選手や町田のスタイルに対する厳しい意見が寄せられる一方で、「これは酷過ぎる」「ファウルのシーンが全く紹介されていない」「必要以上に煽っている」といった批判も湧き起こっている。

 なお新潟対町田を『スカパー!』で解説していた新潟OBの安田理大氏は、藤尾の退場について「ボールにチャレンジしている」「少し厳しい判定かなと思う」などと、主審の判断に疑問を投げかけている。