かつてヴィッセル神戸やスペイン代表の一員だったMFアンドレス・イニエスタは、2024年6月をもってUAE2部降格エミレーツ・クラブとの契約が満了。フリーの身であるなか、現役引退の可能性をほのめかしたという。
バルセロナでUEFAチャンピオンズリーグなど数多くのタイトルを獲得したイニエスタ。神戸でも中心選手として天皇杯の優勝を成し遂げたが、吉田孝行監督のもとで出場機会を減らし、2023年7月にエミレーツへ移籍した。
エミレーツではキャプテンを務める中、2023/24シーズンのUAE1部リーグで20試合に出場し、5ゴール1アシストをマーク。ただチームは序盤から苦戦を強いられると、2023年12月にリュイス・プラナグマ監督(元FC今治監督、元神戸コーチ)を解任。監督交代後も浮上のきっかけをつかめず、2部降格という結果に終わった。
エミレーツのユセフ・アルバトラン会長は2024年5月、中東メディア『アル・カヘラ』の番組出演時に「彼のような偉大な選手にとって、2部でのプレーを受け入れることはできない。監督就任を打診するつもりだ」と語るなど、退団の可能性を示唆。6月末に契約満了を迎えると、イニエスタはドバイで個別トレーニングに励んでいるという。
そんななか、スペインメディア『Relevo』は9月4日、イニエスタの関係者から仕入れた情報として「彼がどのような決断を下すべきかまだ明確ではない。まわりの誰もが彼の時間をリスペクトしているが、引退も検討している」とリポート。これによると、同選手のもとには現役続行のオファーが届いているものの、自身の進退について熟考を重ねているという。
またイニエスタ本人は「どこかのタイミングでバルセロナに戻りたいと思っている。ただ、その瞬間がどうなるかは私にも分からないし、誰も知らない」とコメント。将来的なバルセロナ帰還をほのめかしたが、記事では「彼は今でもサッカーが大好きだが、ビジネスマンでもある。ワインの事業をはじめ、残りの人生でもっとビジネスに携わることが可能だと感じている」と同選手の引退後について綴っている。